週7でチアリーティングに打ち込み疲弊していた日々

高校生活のすべてを、私はチアリーディングに捧げていました。所属していたのは、全国大会で常に上位を目指す強豪チーム。練習は週7日、平日は朝練から始まり、授業が終わった後も夜遅くまで体育館の照明が消えることはありませんでした。

学校からもたくさんの宿題が出され、それをこなすだけで精一杯でした。


「とにかく時間がない!」大学受験は迫ってきているが、何も進まず焦る。

高校3年生の夏、引退が近づくにつれて、周りの友人たちは本格的に受験モードに切り替わっていきました。机には参考書が山積みになり、「模試の結果が…」「志望校どうする?」といった会話が日常的に飛び交うようになります。

そんな中、私だけが完全に取り残されていました。チアの練習で手が回らず、机に向かう時間も、そして体力も残っていなかったのです。たまの休みに模擬試験を受けても、結果は思うように伸びません。

「チアは最後まで全力でやりたい。でも、大学にも行きたい。」

目標だった全国大会が目前に迫る中、全く進まない受験勉強との間で、私の焦りは日に日に大きくなっていきました。このままでは、どちらも中途半端になってしまうのではないかという不安に押しつぶされそうでした。


そんな時に知った総合型選抜

一般入試しか頭になかった私にとって、転機となったのが総合型選抜という受験方式との出会いでした。進路相談で担任の先生に「井上さんのチアリーディングでの経験は、大きな武器になるんじゃないか?」とアドバイスされたのがきっかけです。

初めは、推薦入試は特別な実績などがないと受験できない入試だと思っていました。しかし、調べていくうちに、学力だけでは測れない個性や活動実績、将来への意欲などが評価されることを知りました。

「チアリーディングに打ち込んできたこの3年間は、決して無駄じゃなかったのかもしれない」

キャプテンとしてチームを牽引した経験、目標達成のために仲間と努力し続けた日々、それら全てが評価の対象になる。そう気づいた時、目の前に光が差し込んだような気持ちになり、総合型選抜への挑戦を決意しました。


部活と両立して臨んだ総合型選抜

最初は、部活動の経験を大学入試に活かすということに関して、「本当にチアの経験で大学に合格できるのか?」と疑問を抱いておりますが、何よりもチアをしている瞬間が私にとって最高の時間でした。チア自体を大学入試に使える希望を持って部活動の練習もしっかりとこなしていきました。

見事チアリーディングの経験を活かして立教大学に合格!

実際に部活動に頑張って取り組んでいてもなかなか推薦入試に使える活動実績を作る時間がない!という方も多いと思います。


ただ、総合型選抜に関しては学力ではなく、今までの部活動や活動の努力を評価してくれる入試になっています。実際、私自身チアリーディング部の経験は全く入試には縁がないと思っていましたが、部活動の経験をきっかけに志望理由書を作成し、立教大学に合格することができ、当時は驚愕しました。


今までの活動や部活動の経験を自分で判断するのではなく、まずはそれらの経験が推薦入試で活かせるのかを考えるべきだと思います!