高校生が一人で作った外国人向けの医療ガイドブックが、つくば市役所とつくば市国際交流協会で正式に配布されています。作ったのは中山さん。この探究実績を武器に、総合型選抜で早稲田大学 社会科学部と筑波大学 国際総合学類に合格しました。
通っていた高校は一般入試が主流です。
周りの友達が共通テストに向けて走る中、推薦対策に切り替えたのは出願の1〜2ヶ月前でした。それでも合格できた理由を、本人とご両親へのインタビューから読み解きます。
この記事は、中山さんを担当した推薦入試専門塾リザプロの立場から、面接で何を語ったか、保護者がどこまで関わったかまで踏み込んで紹介します。
※収録は2025年12月21日のものです。
インタビュー動画(約22分)
中山さんとご両親へのインタビューは動画でも公開しています。
動画の見どころ
時間 | 内容 | 記事内の対応見出し |
1:50 | 受験で一番苦しかったこと | 一般入試ムードの学校で、推薦に切り替えた葛藤 |
3:37 | なぜ合格できたと思うか | 志望理由は2校で一貫 |
5:08 | 探究テーマに興味を持ったきっかけ | 探究テーマの原点 |
7:12 | 高校時代の活動(語学研修・NGGL) | 学校の外にある機会を、自分で探して取りに行く |
9:22 | 総合型選抜で成長したこと・アポ取りの方法 | 2年間一人で進めた探究 |
10:33 | ご両親はどう関わったか | 保護者はどう関わったか |
13:05 | リザプロを知ったきっかけ | 未来図chからリザプロへ |
16:14 | 後輩の保護者へのメッセージ | これから推薦を考える保護者へ |
20:21 | 後輩の受験生へのアドバイス | 中山さんから後輩へ |
21:19 | もっとやっておけばよかったこと | 選択肢を狭めすぎた後悔 |
早稲田社学・筑波国際総合学類に合格した中山さんのプロフィール
中山さんは総合型選抜(書類・面接などで人物と学ぶ意欲を評価する入試。旧AO入試)で、早稲田大学 社会科学部と筑波大学 国際総合学類の2校に合格しました。どちらも探究テーマは同じ。「学部横断で多文化共生を学ぶ」という軸も変えていません。
項目 | 内容 |
|---|---|
合格大学 | 早稲田大学 社会科学部/筑波大学 社会・国際学群 国際総合学類 |
出身高校 | 茨城県立並木中等教育学校(偏差値57~65) |
評定平均 | 4.8 |
英語資格 | 英検準1級(CSE 2493) |
入試方式 | 総合型選抜・学校推薦型選抜 |
出願数 | 3校(学校では前例がほぼない数) |
探究テーマ | 外国人が日本の医療を利用しやすくするには |
主な成果 | 英語版と「やさしい日本語」版の医療ガイドブックを制作し、つくば市で公式配布 |
推薦対策の開始時期 | 出願の1〜2ヶ月前 |
リザプロ担当 | 細川 |
評定平均4.8と英検準1級は、出願条件を満たすうえで大きな安心材料になりました。ただし合否を分けたのは、次の章で紹介する探究の中身です。
探究テーマの原点は「英語嫌い」と「外国人の多い街」
探究の出発点は、受験のために作ったテーマではありません。外国人とすれ違うのが日常の街で育ち、中学で英語が好きになったことが、そのまま高校の探究につながっています。
中山さんの住むつくば市は研究機関が集まり、外国人住民が多い街です。
ただ、最初から英語が得意だったわけではありません。小学生のころは英語が嫌いすぎて、中学受験をやめようかと思ったほどだったそうです。
転機は中学入学でした。
英語教育に力を入れる学校で学び、ニュージーランドやベトナムへの語学研修を経験するうちに、英語と国際交流が一気に楽しくなったと話しています。
「外国の人と一緒に何かをしたい」という気持ちと、身近にいる外国人住民の存在。この2つが重なり、「外国人が日本の医療を使いにくいのはなぜか」という問いが生まれました。
推薦入試では、テーマと本人の生い立ちがつながっているかどうかが面接で必ず問われます。中山さんの場合、その説明に作り話が一切いりませんでした。ここが強みになったと私たちは見ています。

2年間一人で進めた探究が、つくば市の公式配布物になるまで
中山さんの探究は、提言で終わっていません。医療ガイドブックを自分で作り、市役所と修正を重ね、2つの窓口で正式に配布されるところまで持っていきました。
インタビューで見えた本当の課題
医師、行政職員、外国人住民への聞き取りを続けるうちに、根本の問題が見えてきました。医療制度の情報が、それを必要とする外国人本人に届いていないのです。
そこで中山さんは「提案する」ではなく「自分で作る」を選びました。
アポ取りは自力と学校のつてを使い分け
一人で進める探究は、取材先の確保から全部自分でやるしかありません。中山さんは相手によって方法を変えています。
- 行政(市役所):個人では連絡がつきにくいため、学校の先生に頼んでつないでもらう
- JICA筑波(国際協力機構の研修拠点):公式サイトの問い合わせフォームから直接依頼
- 外国人住民・医師:[要素不足: 依頼方法を本人に確認]
本人は、総合型選抜を通じて一番伸びたのは「行動力」だと振り返ります。誰にどう頼めば話を聞けるかを自分で考え、実際に動く力です。
作品ではなく「社会インフラ」にした
完成したガイドブックは、医療の基礎知識とつくば市の地域事情をまとめたものです。医師や行政職員への取材で正確さを担保し、外国人住民に読んでもらって修正する。このサイクルを2年間、一人で回し続けました。
最後は市役所の担当者と協議を重ね、英語版と「やさしい日本語」(外国人にも伝わるよう語彙や文法を簡単にした日本語)版の2種類が完成。つくば市国際交流協会と、つくば市役所 国際都市推進課で配布が始まりました。
高校生の資料が行政の窓口から当事者に届く。
大学側が総合型選抜で見たいのは、まさにこの「最後までやり切る力」です。調べて考察しただけの探究とは、書類の説得力がまるで違います。

学校の外にある機会を、自分で探して取りに行く
中山さんは、学校が用意したものだけで活動を組み立てていません。茨城県の育成プログラムを自分でネット検索して見つけ、応募しています。
高校時代の主な活動はこの4つです。
時期 | 活動 | 役割・得たこと |
高1 | ニュージーランド語学研修 | 実行委員としてプロジェクト運営を経験 |
高2 | ベトナム語学研修 | 実行委員として企画・進行を担当 |
高校在学中 | NGGL(茨城県の次世代グローバルリーダー育成プロジェクト) | 海外志向の同世代と出会い、目標が高まる |
高校在学中 | ALTの先生との昼休みの会話 | 日常的に英語で話す機会を自分で確保 |
NGGLを知ったきっかけは、「東京ならこういうプログラムが多いのに、近くにはないのか」と自分で調べたことでした。
これは大きいです。
インタビューでは「学校外の友達のほうが多いかもしれない」とも話しています。海外大学に進む仲間も多く、進路の話を前向きにできる環境が、推薦への挑戦を後押ししました。
茨城県内の高校に足を運ぶ機会がある孫辰洋も、県の公的プログラムをここまで使い切る生徒は多くないと驚いていました。地方在住でも機会はあります。探しに行くかどうかの差です。
志望理由は2校で一貫。面接で伝えたのは「なぜこの大学か」
合格の理由を聞くと、中山さんは迷わず答えました。これまでの活動と大学でやりたいことが一本の線でつながり、それを面接で言い切れたからだ、と。
早稲田大学 社会科学部で語ったこと
2年間の探究で行動力には自信がついた一方、中山さんはある限界も感じていました。社会課題は一人の力では解決しきれない、という実感です。
だから早稲田では、人を巻き込む力と政策立案のスキルを磨きたいと伝えました。志望理由書では、次のカリキュラムを具体的に挙げています。
- 社会科学創造的探究:コミュニティ・社会デザインコース
- 都市・地域デザイン研究ゼミ
学部横断の学びとフィールドワークの充実度が、多文化共生の研究に合っている。この説明に無理がありません。
実際に提出した志望理由書(早稲田大学 社会科学部)
中山さんが早稲田大学 社会科学部の出願で提出した志望理由書を全文掲載します。
私は「外国人が日本の医療を利用しやすくするには」というテーマで探究活動に取り組んだ。インタビュー調査などを通して「医療制度の情報が行き届いていない」という問題があると分かった。そこで、医師や行政の方々にインタビューを行い、つくば市に住む外国人向けに医療制度の基礎知識や地域の特性をまとめたガイドブックを作成した。作成後は外国人の方々に読んでいただき意見を伺ったうえ、実用化に向け市役所の方々と協議し修正を重ねた。英語版とやさしい日本語版の2種類を作成し、今年5月から、つくば市国際交流協会とつくば市役所国際都市推進課で必要な外国人に配布していただいている。
この活動は2年間にわたり1人で取り組み、社会問題解決に対して行動力がついたと感じる。ガイドブックに対し、称賛や感謝の言葉をいただく機会があり、状況の改善に役立つきっかけとなりうることは意義深く感じた。問題の発見やガイドブック作成の過程で、インタビュー調査の大切さを知った。さらに、社会問題の解決には1人だけでは力不足だということを実感し、様々な方々を巻き込んで解決することの大切さを知った。
私は将来、特に外国人との共生課題に関して、より専門的で即戦力となる政策立案と、多くの人が社会問題解決に真摯に取り組めるような機会づくりを行いたい。そのために、インタビューの技法を学び課題達成に向けた周囲を巻き込む力を磨く必要がある。実践型の学びが多く提供されている社会科学部では、今までの探究活動で培った行動力を活かしつつ、フィールド調査の経験を積む中でその力を磨けると考えた。グローバル課題を取り入れた探究を重視し、政策立案やデータの活用について学ぶことのできる「社会科学創造的探究:コミュニティ・社会デザインコース」、地域都市やコミュニティ参画などの観点で探究ができる「都市・地域デザイン研究」ゼミナールを中心にそのスキルを高めたい。
この志望理由書が強い3つの理由
短い文章ですが、評価される要素が過不足なく入っています。
段落 | 書いていること | 強さの理由 |
|---|---|---|
第1段落 | 課題の発見からガイドブックの配布まで | 「配布していただいている」という現在進行形の成果で締め、実装まで終えたことを示している |
第2段落 | 得た力と、見えた限界 | 行動力という成長と、「1人では力不足」という限界を両方書き、大学で学ぶ理由を自然に生んでいる |
第3段落 | 将来像と、大学で学ぶこと | 将来の目標から逆算して必要な力を定め、その力を磨ける科目名・ゼミ名を具体的に挙げている |
特に効いているのは第2段落です。
成果を誇るだけの志望理由書は、「では大学で何を学ぶのか」に答えられません。中山さんは自分の限界を書いたことで、社会科学部で学ぶ必然性をつくりました。
中山さんのように「成果」と「限界」の両方を書くには、志望理由書で何が評価されるのかを先に知っておくことが近道です。構成の型と例文はこちらで紹介しています。
あわせて読みたい:志望理由書とは?評価ポイントから書き方や例文まで詳しく解説
筑波大学 国際総合学類で語ったこと
筑波では、国際的な課題を政治・経済・社会など複数の学問から横断的に学べる点を志望理由にしました。
軸は同じです。
大学ごとにテーマを作り替える受験生は少なくありません。しかし面接官は、書類の一貫性と「その大学でなければならない理由」の両方を見ています。テーマはそのまま、大学ごとの学びの特徴だけを具体的に語り分ける。併願するならこの形を推奨します。

早稲田社学 総合型選抜の試験当日:小論文と面接の様子
試験は午前に小論文、昼休憩をはさんで午後に個別面接という流れでした。面接は試験官2人で5〜10分と短く、質問の大半は提出書類と探究活動から出ています。
早稲田大学 社会科学部の全国自己推薦入試について、出願条件から対策の進め方までを知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい:早稲田大学 社会科学部 全国自己推薦入試で合格するには?対策ステップ&志望理由書サンプル
※以下は中山さんが受験した年度(2025年)の情報です。試験形式は年度ごとに変わるため、最新の募集要項で確認してください。
当日の流れ
- 小論文の解答用紙が配られる
- 受験票の写真照合
- 小論文を解答し、回収
- 昼休憩
- 受験生が2グループに分かれて控え室へ移動
- 個別面接
欠席者は何人もいました。
併願先の結果が先に出て受験を取りやめる人がいる可能性があります。会場の空席に動揺せず、自分の面接に集中してください。
小論文で問われたこと
中山さんの記憶をもとに再現した設問です。
義務教育に携わる教員の過重労働は、問題だと長く考えられてきました。しかし、近年にいたるまでなかなか解決することができていません。なぜ過重労働を軽減することが十分になされてこなかったのか、あなたの考えを800字以内で述べなさい。
問われているのは「どうすれば解決するか」ではありません。「なぜ解決されてこなかったのか」という原因の分析です。
解決策を書き連ねる答案は、設問からずれます。制度・財源・職場の慣習など、解決を阻んできた構造を複数の視点から説明できるかが分かれ目です。社会科学部らしく、一つの学問に閉じない横断的な見方が求められています。
面接の概要
項目 | 内容 |
|---|---|
形式 | 個別面接 |
面接官 | 2人 |
時間 | 5〜10分 |
部屋 | 思っていたより狭い |
面接官の様子 | 書類をめくりながら質問。メモはあまり取らない |
雰囲気 | 面接官もスタッフもとても優しい |
実際に聞かれた質問
- ここまで来るのに迷わなかったか
- 志望理由
- 探究活動で工夫したところ
- 探究活動で、どうやってインタビューをしたか
- 今後どのように研究していきたいか
- 最後に言い残したことはあるか
最初の質問は緊張をほぐすためのアイスブレイクです。
それ以外はすべて、志望理由書と探究活動の深掘りでした。面接官は書類を手元で見ながら質問しているので、書類に書いたことは一字一句、自分の言葉で説明できる状態にしておく必要があります。
5〜10分では、用意した話を全部は話せません。
志望理由と探究の要点は、それぞれ1分以内で言い切れるよう準備してください。「最後に言い残したこと」は、言い足りなかった熱意を伝える最後の機会です。ここで話す内容も、事前に一つ決めておくことを勧めます。
中山さんの場合、アポ取りの方法は学校の先生の紹介とJICAへの直接の問い合わせという具体的な答えがありました。2年間一人で動いた経験が、そのまま面接の答えになっています。
志望理由や探究活動の深掘りは、推薦入試の面接でほぼ必ず聞かれます。頻出の質問ごとの回答例や、入退室など当日のマナーはこちらにまとめています。
あわせて読みたい:推薦入試の面接対策をしよう!頻出の質問・回答例や当日のマナーも紹介
一般入試ムードの学校で、推薦に切り替えた葛藤
受験で一番苦しかったのは、勉強そのものではありませんでした。周りが一般入試に向かう中、自分だけ数ヶ月を推薦対策に振り向けることだったと中山さんは言います。
学校の先生からは、ずっと「一般で行けばいい」「推薦に落ちても一般で来なさい」と言われていました。同じ学校で筑波・東大・早稲田を目指す友達も、ほとんどが一般入試です。
3校出願は前代未聞。
先生の反応は「頑張れるならいいよ」。反対も叱責もありませんでしたが、応援一色でもない空気でした。
対策期間は1〜2ヶ月
ネットの合格体験記を読むと、みんな1〜2年前から小論文を準備しています。中山さんの学校では、出願の1〜2ヶ月前に詰め込むのが普通でした。推薦も一般も中途半端になるのでは、という不安が常にあったそうです。
お母様も、先輩の保護者から「推薦は博打」と聞かされていました。共通テストに向けて走り抜ける大切な時期に、数ヶ月ペーパー試験の勉強を止めるのは相当な勇気がいる、と。
短期間でも間に合った理由と、本来の準備時期
中山さんが短期間で間に合ったのは、書類の中身である探究実績が2年分すでにあったからです。対策期間が短くても、語る材料が揃っていました。
これは例外です。
小論文の対策は、出願の1年前から始めるのが基本です。探究の実績づくりは、さらに早い高1〜高2から動いてください。
あわせて読みたい:総合型選抜はいつから準備する?高1・高2からのスケジュール
保護者はどう関わったか。「決めさせる」と「任せる」
ご両親の関わり方は、子どもに決断させ、分からないことは専門家に任せる、の2点に尽きます。勉強を教えたり、志望校を指定したりは一度もしていません。
中学受験も本人が言い出した
中学受験を親から勧めたことはない、とお母様は話します。周りが塾に通い始めたのをきっかけに本人が学校を調べ、学校公開に足を運び、「この学校がいい」と自分で決めました。
3人きょうだい全員がこのスタイルです。
ご両親は「私たちには立派な経歴がないので、勉強を教えることも背中を見せることもできない。そのぶん世の中のロールモデルを見て、自分で視野を広げてほしい」と語っています。
推薦を受けると言われて困ったこと
総合型選抜を受けると聞いたとき、お母様が一番困ったのは「どうフォローすればいいか全く分からない」ことでした。推薦入試は点数で進捗が見えないため、多くの保護者が同じ壁にぶつかります。
そこでご家族が取った行動はシンプルです。
保護者がやったこと | 保護者がやらなかったこと |
費用面の負担を引き受ける | 志望校や受験方式を決める |
YouTubeで推薦入試の情報を集め、専門塾を探す | 勉強や書類の中身に口を出す |
迷った段階で早めに専門家へ任せる | 迷ったまま時間を使う |
未来図chからリザプロへ
きょうだい3人の受験が重なる中、お母様はYouTubeで親のフォローの仕方を調べていました。そこで見つけたのが、リザプロ代表・孫辰洋のチャンネル「未来図ch」です。
「推薦入試の専門家」という言葉が何度も耳に残り、これはうちの娘のことだと感じたそうです。入会は出願直前のぎりぎりの時期でした。担当の細川と二人三脚で書類と面接を仕上げたことが大きかった、とお母様は振り返っています。
これから推薦を考える保護者へ
お父様からのアドバイスは明快でした。
迷っている時間が長いほど、チャンスを失う。分からないなら1日でも早く専門家に任せ、親は費用などの面で支える側に回ればいい。
私たちの見解も同じです。塾が教えられることは、推薦に必要な情報と戦略。探究の中身をつくるのは本人で、保護者の役割は環境と決断の場を用意することです。
中山さんから後輩へ。やっておけばよかったことは「オープンキャンパス」
後輩に伝えたいことは2つです。面接で自分の熱意と実績を教授に伝えきること、そして大学を早いうちに広く見ておくことでした。
教授に「汲み取ってもらう」準備を
中山さんは、推薦で一番大事なのは自分のやりたいことを大学の教授に伝え、汲み取ってもらうことだと話します。今までの活動をどう伝えるか。入学のために今何をすべきか。そこを考え抜いて面接に臨む工夫が要ります。
熱意があれば、教授は何かしら汲み取ってくれる。
その熱意と積み上げてきた活動が、本番の自信になったそうです。
熱意を本番で伝えきるには、話す内容を決めるだけでなく、声に出して練習を重ねることが欠かせません。総合型選抜の面接でよく聞かれる質問と、練習のポイントはこちらで解説しています。
あわせて読みたい:総合型選抜(AO入試)の面接でよく聞かれる質問!練習時のポイントも紹介
選択肢を狭めすぎた後悔
もっとやっておけばよかったことを聞くと、答えはオープンキャンパスでした。早くから志望校を絞り込み、「ここにしか行かない」と決めていたため、選択肢が少なくなってしまったといいます。
行くなら早めに。
いろいろな大学を見て刺激を受けておけば、志望理由の幅も深さも変わります。高1・高2のうちに最低3校は足を運ぶことを勧めます。
まとめ:探究のゴールは「提出」ではなく「実装」
中山さんが早稲田と筑波に合格した最大の理由は、探究を学校の課題で終わらせず、つくば市の公式配布物として社会に実装したことです。
推薦対策の期間は1〜2ヶ月でした。それでも間に合ったのは、2年分の実績と、テーマと生い立ちが自然につながる志望理由があったからです。
保護者の役割は、決断を本人に任せ、分からない部分を早めに専門家へ預けること。
一般入試が主流の学校にいても、推薦で道は開けます。まずは今の探究を「誰の役に立つ形で終えるか」から考えてみてください。
