「たった一人」から始まった、つくば市の“医療ガイドブック”制作プロジェクト。圧倒的な「行動力」で行政を動かし、社会実装まで成し遂げた高校生が、早稲田社学に合格!
「外国人が日本の病院に行きにくいのはなぜ?」 そんな素朴な疑問からスタートした探究活動を、単なる「調べ学習」で終わらせず、実際に「つくば市の公式配布物」として形にしてしまった高校生がいます。
中山さんは、2年間にわたりたった一人でこの課題に取り組みました。 医師や市役所への突撃インタビュー、外国人住民へのヒアリング、そしてガイドブックの作成と修正。 その熱意は大人たちを動かし、現在はつくば市国際交流協会などで実際に配布されています。 「一人で動くことの限界」を知り、次は「周りを巻き込む仕組み」を作るために早稲田大学 社会科学部を選んだ、彼女のパワフルな合格ストーリーを紹介します!

2年間の孤独な挑戦。「医療の壁」を壊すために
中山さんが取り組んだテーマは、「外国人が日本の医療を利用しやすくするには」です。 インタビュー調査を通じて見えてきたのは、「医療制度の情報が当事者に届いていない」という根本的な問題でした。
そこで彼女は、ただ提言するのではなく、自分で解決策(ガイドブック)を作るという道を選びました。 つくば市に住む外国人のために、医療の基礎知識や地域の特性をまとめた一冊。 医師や行政職員に取材し、情報の正確性を担保しつつ、外国人当事者に読んでもらってフィードバックをもらう。 この地道なPDCAサイクルを、彼女は2年間、一人で回し続けました。
市役所と協働し、ついに「実用化」へ!
彼女の凄さは、作ったものを「作品」で終わらせず、「社会インフラ」にまで昇華させた点です。 「実用化したい」という一心で市役所の担当者と協議を重ね、修正を加えました。
その結果完成した「英語」と「やさしい日本語」の2種類のガイドブックは、今年5月からつくば市国際交流協会とつくば市役所国際都市推進課で正式に配布されることになりました。 高校生の作った資料が、行政の公式ルートで必要な人に届いている。これは、まさに「社会を変えた」と言える成果です。
「一人じゃ足りない」から、早稲田で学ぶ
2年間の活動を通じて「行動力」には自信がついた中山さん。しかし同時に、ある限界も感じていました。 「社会問題の解決には、一人だけでは力不足だ。もっと多くの人を巻き込まなければ」
彼女が早稲田大学 社会科学部を選んだ理由は、「人を巻き込む力」と「政策立案スキル」を磨くためです。 志望理由書では、「社会科学創造的探究:コミュニティ・社会デザインコース」や「都市・地域デザイン研究ゼミ」といった具体的なカリキュラムを挙げ、フィールドワークを通じて「みんなで課題を解決する仕組み」を作りたいと熱く語りました。

探究活動のゴールは「提出」ではなく「実装」だ
中山さんの合格から分かること。 それは、「探究活動を『学校の課題』の枠に収めず、『社会への提案』として実行し切ることの強さ」です。
彼女は「調べました、こう思いました」で終わらせず、「作りました、配りました、役に立ちました」というところまでやり切りました。 この「完結させる力(実装力)」こそが、大学が最も欲しがる資質の一つです。
中山さんは将来、早稲田での学びを経て、多くの人々を巻き込みながら、国レベルの多文化共生政策を動かすリーダーになってくれるはずです!
