■ 一般社団法人シンクパール代表理事・難波美智代氏

リザプロは、一般社団法人シンクパール代表理事・難波美智代氏を講師に迎え、高校生を対象とした課外授業「ジェンダーの視点から切り込む社会課題 難波氏と考える『女性活躍』に向けた多様性政策提言サミット」を開催しました。

今回講師を務めたのは、一般社団法人シンクパール代表理事の難波美智代氏。

難波氏はこれまで、女性の健康、予防医療、健康経営、女性活躍、多様性などの領域で幅広く活動してきました。今回の講義でも、ご自身の人生や活動を振り返りながら、「個人が経験した違和感や課題を、どのように社会課題として捉え直していくのか」を高校生に伝えました。

(参考:https://thinkpearl.jp/)

■ 「ジェンダー」を高校生のうちから考える理由

ジェンダーをめぐる議論には、働き方、政治、教育、健康、スポーツ、家族、文化など、さまざまなテーマが複雑に関係しています。また、同じテーマについて話していても、世代や置かれている立場によって「当たり前」だと思っていることは異なります。

そこで今回のプログラムでは、特定の答えを暗記するのではなく、

「なぜ、このような状況になっているのか」
「誰にとっての問題なのか」
「そもそも、どんな前提やルールが存在しているのか」

と問いを重ねながら、社会を多角的に見る視点を身につけることを目指しました。

リザプロが課外活動を通じて高校生に提供したいのは、教科書の知識だけではありません。社会で起きていることを「自分とは関係のないニュース」として終わらせず、自分なりの問いを持ち、自分の言葉で考え、未来に向けて行動を選択できる力を育むことを大切にしています。

■ プログラムの内容

◆ 1日目:「自分」と「社会」の両方から考える

1日目のセッションでは、難波氏自身の人生や活動についても題材にしながら、

「人生の物語を言語化する」
「社会の変化を捉える」
「さまざまな観点を混乱させずに考える」

という3つの大きなテーマで講義とディスカッションを行いました。「ジェンダーギャップ」という言葉を知って終わるのではなく、その背景や構造を考え、さらに「自分はどんな未来を望むのか」まで掘り下げていきました。

◆ 2日目:フィードバックを受けて磨き直す

2日目は、参加者自身によるプレゼンテーションを実施しました。

テーマは、

「こんな会社に入りたい」
「こういう社会であってほしい」
「そのために自分はどう行動するべきか」

という、自分自身の未来に直接つながる問いです。

大切にしたのは、最初から完璧な答えを出すことではありません。何度も言語化し、考えと情報を整理しながら、

「わからないことはないか」
「自分の中に違和感は残っていないか」
「本当にこれは自分が望んでいる未来なのか」

を問い直していくプロセスです。

■ 「正しい未来」より、自分が「ワクワクする未来」

今回のプログラムで繰り返し伝えられたメッセージの一つが、「ワクワクする未来は、自分たちで創ろう」という言葉です。社会課題を学ぶと、「問題を解決しなければならない」という義務感だけに目が向きがちです。

しかし、自分自身がその未来を「面白い」「実現したい」と思えなければ、行動を続けることは簡単ではありません。だからこそ、「ジェンダーギャップが解消された社会は、どんな社会なのか」だけでなく、「それは、自分自身にとってワクワクする未来なのか」まで考える。

社会の課題と、自分自身の人生をつなげることを大切にしました。

■ 高校生が、社会課題を「自分ごと」にする機会を

学校生活の中でジェンダーについて考える場面はあっても、社会制度や働き方、企業、健康、スポーツなどを横断しながら、一つのテーマについて長時間考え、自分自身の未来まで言語化する機会は多くありません。

リザプロは今後も、各分野の第一線で活動する方々と高校生をつなぎ、社会課題について「知る」だけで終わらず、自ら考え、発信し、行動するきっかけとなる課外活動を提供してまいります。