大学の志望理由書の例文を学部ごとに12個紹介!文字数ごとの書き分け方も解説
総合型選抜や学校推薦型選抜で必ず提出する「志望理由書」は、合否を大きく左右する重要な書類です。しかし「実際にどう書けばよいのかイメージがわかない」「自分の志望学部に近い例文を読みたい」と悩む受験生は少なくありません。本記事では、文学部や法学部など12の学部別に、リザプロにおける実際の合格者の志望理由書を紹介し、さらに400字・600字・1,000字・2,000字といった文字数ごとの書き分け方も詳しく解説します。NG例文の改善ポイントや、書き方の基本ステップ、よくある質問にもお答えするので、最後まで読めば自分の志望理由書を書き上げる道筋が明確になります。
【学部別】大学の志望理由書の例文
ここで紹介する例文は、すべて実際に書類選考を通過したリザプロの受講生の志望理由書です。掲載にあたり、固有名詞の一部は【〇〇非公開】の形で伏せていますが、合格者本人の文章をできる限り原文のまま採録しています。基本は800字を目安にしていますが、入試形式によって指定文字数が異なるため、800字に満たない例も含まれます。
なお、後述の通り例文の丸写しはバレるため、構成・言葉選び・論の進め方の参考としてご活用ください。
【文学部】志望理由書の例文
大阪大学・文学部 総合型選抜の合格者の例文です(830字)。
【例文】
幼い頃の私は、世界のわからなさに怯えていました。宇宙のドキュメンタリー番組を見ていた際に、ふと広い宇宙に対する自分の小ささに気がつき、いつかいなくなる私達が小さな地球で幸せになろうともがくことに対して恐怖を覚えました。そのことを周りの大人に訴えると彼らは私が思っている以上に無関心で、悔しさと混乱で泣いたことを覚えています。わからなさを仕方のないものと片付けることに違和感を持ちながら、他者にわからないと伝えることをためらうようになりました。 しかし高校生の時、私の考えは【著者名非公開】の【作品名非公開】と出会って変わりました。これは作者が学校やカフェで哲学対話のファシリテーターを務めた際のエッセイで、私はこの本で哲学対話を知りました。それはわからないことを他者と共有して楽しんでいるようで、怖がるしかなかった私にとっては救いとなる発見でした。この本を読んで、哲学対話とは、他人のこと、世界の普遍的な答えはわからないと理解しながら、それでもなんとか近づこうとする人の優しさ、強さが詰まっているものだと思いました。 私のような子どもの助けになるため、更に言うと自分の子ども時代を救うために次第に私は子どもの哲学、p4cに興味を持つようになりました。p4cについて調べるうちに大阪大学に哲学対話を重視した倫理学専修があると知りました。そして大阪大学のオープンキャンパスの際、学部生の方から、ここでは分からなさに共感してくれたり、一緒に真剣に考えてくれる人ばかりだというお話を伺いました。そのような環境で研究に取り組めることを魅力的に感じました。 子どもは環境を奪われない限り哲学者だと思います。自分の世界を形成する途中の子どもの問いには予測不可能な面白さがあります。私は大阪大学で哲学対話、p4cについて学び、子どもと一緒に考える教師になりたいと思っています。私は、子どもに身近な教師という立場で、ためらわずわからないと言える環境をつくっていきたいです。 |
【執筆時のポイント】
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【法学部】志望理由書の例文
関西大学・法学部 総合型選抜(アドミッション・オフィス入学試験Ⅰ型)の合格者の例文です(860字)。
【例文】
私は、これまで勉学と課外活動の双方に力を入れて活動してきた。勉強面では英検準一級に挑戦し、何度不合格になっても毎日単語の復習や過去問の演習に取り組んだ末、最終的に2023年の7月に合格を勝ち取った。他方、海に関連する活動を通して青少年の健全な育成を図る団体である【団体名】に6歳から12年間所属し、中学二年次には【県名】で開催された【大会名】の団体種目で総合優勝を果たした。 また、中学時代は班長として団員6人をまとめ、高校生になってからは団員15人全てを纏める統括を務めた。そこでは後輩団員が安全にメリハリをつけて訓練などの活動に取り組めるように指示を出したり、率先して手本を見せたりと、組織の団結力と技術の向上に尽力した。同時に、一人の先輩団員として後輩団員が訓練について分からないことがある時は後輩のペースに合わせて少しずつ一緒に確認しながら分かるまで粘り強く教えることも心がけていた。そのため、私は長所としてリーダーシップを持つといえる。 一方で、これまでの数々の経験を通じて、物事に取組む際に慎重になりすぎる性質を持つことに気がついた。実際に高校生の時に所属していた【部活動名】では、スピーチを発表するための原稿を作成する際、スピーチの内容についてそれぞれの要素に対し考えすぎてしまい、それゆえ自分の伝えたいことを繋げて一つに纏めることに苦労した。私は物事に取り組む時に特定の物に対して考えすぎず、全体を俯瞰して必要があれば手を加えていく事の重要性を学ぶとともに、この考えが法律を用いて様々な問題を解決する事においても重要であると認識している。これは貴大学入学後の法曹特講や法解釈演習などの授業においてもこのことに引き続き留意して意識していきたい。 このように、私は団体行動を活発にするためのリーダーシップや主体性と、個人でも物事を確実にやり遂げるための忍耐力や行動力を兼ね備えている。この私の強みと弱みは双方とも、貴学で主体的に学ぶ上で非常に役立つとともに、貴学の発展の一助になる事ができると確信している。 |
【執筆時のポイント】
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【外国語学部】志望理由書の例文
神田外語大学・外国語学部・英米語学科 総合選抜型の合格者の例文です(828字)。
【例文】
私はグランドスタッフになるために貴学の英米語学科で学びたいと考えています。 私がグランドスタッフを目指すようになったのは空港や飛行機が好きで、小学生の頃初めて飛行機に乗った時、空港でグランドスタッフの方が優しく話しかけてくださり嬉しかったことがきっかけです。グランドスタッフは、お客様の大事な手荷物を預り、お客様が不安無く飛行機に乗る手伝いをして、様々な状況に応じて対応を変えていくプロの仕事だと思います。小さなお子様や妊婦さん、身体に障害のある方、外国の方、VIPの方など、相手や状況に応じて対応を変えていくプロの仕事だと思います。また、飛行機を定刻通りに出発させるという大事な役割も担います。そんなグランドスタッフに憧れるようになりました。 中学生の時、市内の外国人留学生やアメリカの姉妹校の生徒を学校に招いて、英語の先生と英語で会話したり、ALTの先生と英語で会話したり、「英語を使ってコミュニケーションを取る」楽しさを感じました。その中で、オンラインでフィリピンの先生と会話をしたことが印象に残っています。もし私が留学を実現したら、留学先で多くの問いを見つけて、貴学に戻ってからの勉強に活かしたいと思います。 また、勉学以外にも浜風祭などの行事や弁論大会、サークルやボランティア活動にも積極的に参加したいです。パンフレットを拝見したり、オープンキャンパスに参加したりすると、貴学にはとても活気が満ち溢れており、先輩方は生き生きしていました。貴学での充実感のある、明るく楽しい、有意義な大学生活を思い浮かべることができました。 貴学では国際色豊かな先生方や留学生達と交流できる機会と、MULCやSALCなど自学自習できる環境に恵まれており、実践的に英語を学べると思います。日常生活や留学先、就職してからも屈することなく自信を持って英語を使ってコミュニケーションを取れるように、私は英語力を磨くために貴学に進学を希望します。 |
【執筆時のポイント】
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【国際関係学部】志望理由書の例文
学習院大学・国際社会科学部 総合型選抜の合格者の例文です(608字)。
【例文】
私は将来、国際人として異文化理解を日本で進めたい。この志を達成する為に貴学国際社会学部で英語能力を高めて国際的教養を身に着けたい。 高校時代に私は代表として【団体名】を設立して異文化交流イベントを【コース名】で培った英語力を活かして開催した。参加者は9カ国から計100名集まった。この経験を世間に伝えるべく【大会名】で倍率24倍を突破して全国大会へ出場した。活動から私は異文化理解の大切さを学んできた。 一方で私は国際開発協力に関する知識などの国際人として身に着けておくべきである知識が不足している。そこで貴学国際社会学部で国際開発協力に関する知識を身に着けたい。藤谷浩至教授の授業で国際開発協力の現場と異文化理解について学び、国民の異文化理解を進めたい。内閣府が行った在日外国人に関する人権問題についての世論調査で41.3%が「風習や習慣等の違いが受け入れられない」と回答している。この現状から異文化社会との接し方についての知見を身に着けたい。更に、貴学独自のカリキュラムであるカナダ留学でも異文化理解について学びたい。カナダは多文化国家であり、世界で初めて国家の政策として多文化主義政策を開始した国である。そこで、文化の多様性について学びたい。 これらの学びから、国際人としての知見を深めたい。そしてNGO法人を法人化させて活動の幅を広げながら日本で異文化理解を進めたい。以上により私は貴学を強く志望している。 |
【執筆時のポイント】
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【社会学部】志望理由書の例文
早稲田大学・社会科学部 全国自己推薦入試の合格者の例文です(799字)。
【例文】
私が高校生活で力を入れたことは、高校生の「進路応援活動」である。進路選択に悩む当事者として、イベント開催を中心に、高校生が視野を広げ、進路に向き合う機会を創出してきた。当初は、サービスを届けられる層に偏りがあったため、全員が平等な機会を得られる学校でのキャリアワークショップの開催を試みた。前例がなかったため難航し、一度は開催を見送った。しかし、学校現場に合わせた柔軟な対応や、熱意をもって交渉を続けることで、先生方の協力を得ることができ開催を実現した。また、県への問題発信をきっかけに、県議会議員の共感を得ることができ、【地域非公開】での進路相談イベントの開催も実現した。これらにより、県内の高校生の進路選択の手助けができた。さらに、【教授名非公開】の賛同を得て、【組織名非公開】で大学進学の意義を考えるイベントをハイブリッドで開催した。このように、大学生、社会人の支援のもと段階的に活動を行ってきた。 私が得た学びは、第一に、熱意は社会を動かす原動力になることだ。活動は全て他者との協働によって実現できた。多様な層との協働を実現する鍵は、熱意であったと考える。第二に、もっと視野を広げ、広く知見を養う必要があることだ。活動で沢山の人と関わり、価値観、生き方の多様さを実感した。また、多領域に渡る知識が必要だと痛感した。 貴学部においては、経済学や社会学などの学際的かつ国際比較を通して学ぶことで社会課題に対する知見を広げたい。また、2年次以降は、実践の過程で重要な組織行動論に学びの軸足を定め、多様な価値観を持つ人間を学び、人的資源を最大化できる組織の制度設計のあり方を学修する。3年次には、これまでの学びを活かし、持ち前の行動力と熱意で起業に繋げたい。貴学卒業後の大きな夢は「学校はつまらない」という生徒の声が反映される教育関係の施設創設を考えている。 以上により私は貴学への入学を熱望する。 |
【執筆時のポイント】
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【心理学部】志望理由書の例文
明治学院大学・心理学部・心理学科 自己推薦AO入試の合格者の例文です(620字)。
【例文】
私は人の心の動きや対人関係に深い関心を持ち、心理学を学びたいと考えています。特に、私はテニス部での活動を通じて、人との関わりや心の支えの大切さを実感しました。 テニス部では、部員同士の協力や励まし合いが不可欠でした。特に私は、友達の相談に乗り、悩みを聞き、具体的なアドバイスをすることが多くありました。例えば、試合のプレッシャーで自信を失っていた部員に対し、ポジティブなフィードバックを伝えたり、試合前のメンタルトレーニングを一緒に行うことで、実際にその部員が自信を取り戻し、良い結果を出すことができました。このような経験を通じて、人の気持ちを理解し、適切な言葉をかけることが大きな力になると実感しました。 貴学では、カウンセリングや対人関係に関する心理学を深く学ぶことができます。特に、実践的な心理学の学びが充実している点に魅力を感じています。私は大学で、より専門的な知識を身につけ、理論と実践を結びつけながら、人の心に寄り添うスキルを磨きたいと考えています。 将来的には、心理学を活かして人を支える仕事に就きたいと考えています。具体的には、教育や福祉の分野で、悩みを抱える人々に寄り添い、心理的なサポートができるようになりたいです。そのために、大学での学びを活かし、対人関係やメンタルケアに関する専門知識を深めていきたいと考えています。 私は、これまでの経験を活かし、貴学で積極的に学び、自らの成長につなげていきたいと強く思っています。 |
【執筆時のポイント】
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【教育学部】志望理由書の例文
横浜国立大学・教育学部 総合型選抜<専門領域枠>の合格者の例文です(743字)。
【例文】
私は、「外国につながる子どもたち」への日本語教育について学びたい。私は小学2年生からイギリスに3年間滞在していた経験があり、現地の小学校にも通っていた。当初私は日常生活での言語や文化の変容に困惑してしまい、新たな学習環境に慣れるまで時間がかかった。さらに日本に帰国後、私は日本語が不自由で周りと感覚がずれていた。そのため、自分は日本人なのかと葛藤を繰り返し、その不安感とストレスから学業や生活への適応にとても苦労した。私は日本にも自分と似た境遇にある外国の子どもがいるのではないかと疑問に感じ、地元【地域非公開】の資料や記事を調査したところ、自身の複言語能力や生活実態に悩みを抱えるJSL生徒の存在を多く認知できた。特に児童は周囲の影響を受けやすく自己が不安定になる時期がある。そのため私は、児童の複雑な心理・環境と身近に接する小学校教員として、母語の保持が必要な彼ら一人一人のアイデンティティ形成を支えたい。そして児童が心の葛藤に苦しまず、居場所づくりによって自己肯定感をもてるように育てたい。 私が貴学の本学部を志望する理由は、実習から学べる機会が豊富であるからだ。多文化共生に応じた先進的な日本語支援に力を入れる【地域非公開】の教育現場に赴いて、実際に外国人児童の学習・生活環境を分析し、授業で身に着けた知識や手法をはやくに実践していきたい。また、年少日本語教育を専門とする【教授名非公開】の【研究室名非公開】では、自分が関心をもつ研究分野を徹底的に追求できると考えている。将来、私は児童各々の問題に共に向き合い、彼らと強い信頼関係を築いていける教師となりたい。一方で自身の探究活動を続け、その成果を発信して児童への日本語教育に貢献したい。よって私は、貴学を推薦入試で志望する。 |
【執筆時のポイント】
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【経営・経済学部】志望理由書の例文
名古屋市立大学・経済学部 学校推薦の合格者の例文です(797字)。
【例文】
私が貴学への入学を志願する理由は、会計金融情報処理手法等の科目を横断的に学び、高度な知識スキルを身に付けたいと考えているからです。この目標を抱くようになったのは、【高校名非公開】で情報処理や簿記を学び、その知識を深めてきた経験がきっかけです。 特に検定試験や【大会名非公開】に向けて勉強を重ねる中で、情報処理ではアルゴリズムやネットワークの基礎を、簿記では企業の取引の記帳や財務諸表の作成を学びました。 この経験から、時代の変化に柔軟に対応するためには、これら複数の分野の知識が不可欠であると感じ、貴学での4年間を通じて実践的な知識を身に付けたいと強く思うようになりました。具体的には、現在日本の金融業界は海外の先進国と比較してデジタル化やイノベーションの面で遅れを取っています。この状況を踏まえ、日本の金融業界が国際的な競争力を持つようにしていくためには、フィンテックなどの金融技術を学び活用する能力が必要だと考えました。貴学ならば経済学や経営学を学びながら、それらに関連する情報学を幅広く学ぶことができます。特に【教授名非公開】の【講義名非公開】や【講義名非公開】の授業に興味があります。この授業を通して、企業経営に関する経営知識や情報技術を身に付けたいと考えています。また、会計分野についても知識を習得したいです。会計基準を学ぶことで実社会における財務諸表の役割やその有用性を理解できるようになります。会計基準は時代とともに変化するため、現代社会で求められる企業会計の役割について深く理解できると考えています。大学4年間でこれらの知識を深め、大学卒業後は大学院へ進学したいと考えています。そして、イノベーションの普及が経済や金融にどのような影響を与えるか、様々な分析方法を用いて考察したいと考えています。 貴学での学びを通して、今後の日本の経済や金融の在り方を考え、発展に貢献したいです。 |
【執筆時のポイント】
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【理工学部】志望理由書の例文
上智大学・理工学部 推薦入学試験(指定校制)の合格者の例文です(871字)。
【例文】
私は化学、材料科学という観点から持続可能な社会を実現する方法を探りたいと考えています。物理学、生物学を含む幅広い学問を基礎とした複合的な観点から、環境問題の解決に取り組みたいと考えています。私は中学生時代に地球環境問題を目にしたことで、環境・エネルギー問題について興味を持ち、幅広い知識を得る必要性を痛感しました。同時に、持続可能な材料や化学物質の研究を通じた環境問題の解決を目指す大きな目標を持つようになりました。化学を社会問題解決に役立てる実践的な研究を通じて、より良い未来を創り出していきたいと考えています。 化学や材料科学を基盤とした学問は、現在の社会問題解決に直結する重要な分野だと考えています。私は、大学進学後に、多くの先輩や教授とコミュニケーションを取り、現実社会の課題に対する具体的な知識を深めたいと考えています。また、大学の学びを通じて得た知識や経験を、社会全体の利益につなげることが目標です。 また、高校時代に培った多面的な視野と物事を論理的に考える力を活かし、大学進学後は国際的な視点から持続可能な社会構築に貢献する研究を行いたいと考えています。特に、化学を通じた環境問題解決の可能性を探るとともに、地域社会や国際的な視点での問題解決に挑みたいです。大学で学ぶ中で、科学的視点を基盤としながらも、社会課題に目を向けた研究に取り組みたいです。 生徒会活動や部活動を通じて培ったコミュニケーション力を活かし、多くの先輩や教授と議論しながら、新たな価値を生み出せる研究をしたいと考えています。そして、研究を社会に還元するための方法を模索し、持続可能な社会の構築に貢献したいです。さらに、高校時代の経験を活かし、幅広い分野への興味と探究心を持ちながら、専門性を深めるとともに、多角的な視点で問題解決に挑む人材を目指します。最終的には、化学や材料科学を通じた研究成果を社会に発信し、多くの人々にとって有益な解決策を提供することが私の目標です。以上のような目標を胸に、貴学の先進的な学びを通じて自身の可能性を広げていきたいと考えています。 |
【執筆時のポイント】
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【医学部】志望理由書の例文
奈良県立医科大学・医学部 総合型選抜(個別試験+面接)の合格者の例文です(773字)。
【例文】
私は貴学医学部医学科を志望する。私が医師を志望するようになったのは小学生の頃、祖母が胆石症で手術をした時だ。祖母の死を心配した私は、その時、いつか大切な人を守れる医師になりたいと思った。それから様々なテレビ特集や書物、手術見学を通して、さらに医師という職業に興味を持ち、現在は多くの人をこの手で救える形成外科医になることを希望している。 私が医学部の中で貴学を選んだのは奈良県に密着した医療に携わることができるからだ。私は先進医療技術を備え、優しく、経験豊富な医師として奈良県の医療に貢献することを望んでおり、貴学の地域基盤型教育、国際的な視野を重視した教育はそれを可能にしてくれると考えている。現在、日本中で医師の不足や偏在が問題となり、私の住む【市区町村名】でも他府県の大型病院に行くことが少なくない。また、南部では救急ヘリコプターによる搬送が多く、受け入れ先の不足も問題である。私はそのような地域の患者に先端の医療を提供できる医師となることを目指しており、貴学で学びたいと考えている。 貴学に進学した際は、医師免許取得に向けて勉学に一層励むことはもちろん、学内外の研修や医学プログラムに参加しようと考えている。特に海外研修で手術見学をし、世界の技術を学び、同時にグローバルな考え方やコミュニケーション能力を養いたい。また、手術技術の向上のため、貴学の先生方の研究室や標本室、図書館等で人体の構造や手術法、疾患などを徹底的に研究し、基本的な縫合は、人一倍練習して上達するつもりだ。最終的には外科として経験を積み、術式の開発や手術の練習法の確立を目指し、温故知新をモットーとして、新たに手術のスタンダードを作っていけるような医師となる。 以上の理由から、高い手術技術を備え、患者と真摯に向き合い、信頼される医師となるため貴学への入学を希望する。 |
【執筆時のポイント】
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【看護学部】志望理由書の例文
慶應義塾大学・看護医療学部 AO入試【A方式】の合格者の例文です(798字)。
【例文】
日本は超高齢化社会を迎え、看護師不足に伴い、ますます在宅看護を受ける人は増えていく。しかし、在宅看護には家族の負担増加に伴う摩擦など、さまざまな問題が内在している。私は将来、訪問看護師として患者や家族の厭世観や諸課題に向き合い、家族ケアでは対応が難しい人々のケアに携わりたい。私が看護師を志したきっかけは、祖母にある。祖母は認知症を患っており、自死を選択してから4年が経過した。祖母は早くに夫を病気で亡くしたことを機に心を病んだ。家族の支援もあったが、それでも状況は悪化し、自殺という最悪の結果に終わった。その時、私は無力で、家族の苦労を傍観する幼少期だった。祖母と家族の苦労を目の当たりにして、私は在宅ケアにおいて別の第三者が患者の支援に携わるべきだと強く感じるようになった。家族が自殺するという衝撃は計り知れないものであり、その影響は生きている家族にも波及していく。私は他の人たちに同じ思いを体験して欲しくないと強く感じ、患者の一番近くにいる看護師を目指すようになった。 在宅看護における課題は、家族ケアに限界があることだ。これに対して、通常、訪問診療を行う医師や薬剤師は、時間的な制約から充分に患者の心の変化、体調の変化に気づきにくい。だからこそ、看護師として私は一人一人の患者に寄り添い、訪問看護活動を行う体制を構築したい。 貴学では「人の健康と生命、看護への関心をもち、他者の苦痛や悩みを理解しようとする」という理念の下、病院内での医療行為を超えて、家族の背景理解や在宅看護の真髄を学びたい。そして、医療系三学部合同教育にてその視野を広げていきたいと考えている。さらに、SFCの「応用臨床心理」は私にとって必須の学びだ。なぜなら、体のケアだけでなく、人々の個人的な問題にも着目し、家族間におけるコンフリクトや悩みを理解した上でケアを施したいからだ。以上の理由から貴学への入学を強く志望する。 |
【執筆時のポイント】
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【芸術学部】志望理由書の例文
芸術学部については参考となる合格者例文がデータベースにないため、本記事ではオリジナルの例文を掲載しています。
【例文(オリジナル)】(663文字)
私は貴学芸術学部映像学科を志望します。理由は、ドキュメンタリー映像を通して、見過ごされている人々の声を社会に届ける表現者になりたいと考えているからです。きっかけは、高校1年生のときに自主制作した短編映像です。校内のインタビューをまとめた作品が校内コンテストで最優秀作品賞をいただいたことで、「映像にはその場にいなかった人の心まで動かす力がある」と確信しました。それ以降、毎週末は地元の商店街や福祉施設に通い、許可を得たうえで撮影と編集を続け、計4本の短編作品を制作してきました。 校内では、放送部の部長を2年間務め、評定平均4.6を維持しています。地域映像祭での入賞実績と部活動でのリーダーシップを評価していただき、学校長推薦をいただける見込みのため、学校推薦型選抜での出願を希望しています。 貴学を志望する具体的な理由は、〇〇教授のドキュメンタリー制作ゼミと、業界第一線で活躍する映像作家を招く客員教授制度です。理論と現場のスキルを両立して学べる環境は、自分の作品を職業レベルへと引き上げるために不可欠だと考えています。さらに、貴学が運営する作品上映プラットフォームを通じて、学生時代から自分の作品を社会に発信できる仕組みも他にはない大きな魅力です。 入学後は、撮影・編集・脚本構成といった技術面と、社会学や文化人類学といった教養面の両方を学びます。3年次以降は地域社会をテーマにした作品制作を行い、卒業後は映像制作会社で経験を積んだうえで、独立したドキュメンタリー作家として、声なき声に光を当てる作品をつくり続けていきたいです。 |
【執筆時のポイント】
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文字数ごとの情報の足し算・引き算のポイント
志望理由書は大学・学部によって指定文字数が異なり、400字程度から2,000字を超えるものまで様々です。同じテーマでも、文字数によって何を入れるか・何を削るかが大きく変わるため、ここでは文字数別の書き分けポイントと例文を紹介します。
400文字
400字はかなり短い分量のため、導入文は一文程度に抑え、「何がきっかけか」「なぜこの大学か」に最も多くの文字数を割くのがコツです。余計な修飾語や接続詞は思い切って削り、一文一意で論理を進めましょう。エピソードを盛り込むよりも、自分の問題意識と志望先の特徴をストレートに繋ぐことが優先されます。短いからこそ、最初の一文で結論を打ち出し、読み手を一気に引き込む構成が良いでしょう。
【400字 例文(オリジナル)】(397文字)
私が貴学経済学部を志望する理由は、地域経済の活性化に貢献できる人材になりたいからです。家業である和菓子店の売上が年々落ち込む様子を間近で見て、地方の中小企業を支えるマーケティングを学ぶ必要性を強く感じてきました。高校2年生のとき、SNSで新商品や職人の手仕事を発信したところ、ふだん和菓子に縁のなかった若い世代の来店が増えるという確かな手応えを得ました。地元の商店街でも空き店舗が増え続けており、この流れを変える担い手になりたいと考えるようになりました。貴学の〇〇教授が主宰する地域連携プロジェクトでは、学生が地元企業のコンサルティングに実際に関与でき、私の問題意識を机上の学びにとどめず実践的に深められる環境が整っています。入学後は統計学とマーケティング論を軸に、地域の実情をデータから読み解く力を養いたいです。そして卒業後は、学んだ知識を地域経済の現場に還元できる人材として歩んでいきます。 |
600文字
600字は、400字よりも導入を少し肉付けできる分量です。きっかけと志望理由を具体的に記述し、大学で学びたいことや将来の夢に論理的に繋げることが大切になります。起承転結を意識して、自分という人物像を読み手にうまくイメージしてもらえるように構成しましょう。エピソードを一つに絞り、それを深く掘り下げることで、説得力のある志望理由書になります。
【600字 例文(オリジナル)】(599文字)
私が貴学経済学部を志望する理由は、地域経済を支える中小企業のマーケティングを学び、地方創生に貢献できる人材になりたいからです。きっかけは、家業である和菓子店の手伝いでした。年々売上が減少していく現状を肌で感じる一方、店に並ぶ商品の質には確かな自信がありました。そこで高校2年生の夏、私はSNSで新商品の紹介や職人の手仕事を切り取った写真の投稿を母に提案しました。地道に発信を続けるうちに、それまで見かけなかった若年層の来店が少しずつ増え、小さいながらも確かな成功体験を得ました。この経験から、商品の魅力を現代の伝え方に翻訳することで地域の店は息を吹き返せると実感し、本格的に経済学とマーケティングを学びたいと考えるようになりました。 貴学を志望する決め手は二つあります。一つ目は、〇〇教授のマーケティング論ゼミです。地域経済をテーマにした研究実績が豊富で、私の関心をそのまま学問として深められると感じています。二つ目は、学生が実際に地元企業のコンサルティングに関わる地域連携プロジェクトの存在です。理論と実践を往復できる環境は、自分の問題意識と完全に一致します。入学後は統計学とデータ分析のスキルを身につけ、3年次以降はゼミでの実践を学びの中心に据えます。そして卒業後は地方銀行や中小企業診断士として地域経済の現場に立ち、家業も新しい時代に合わせて発展させ、地域の魅力を次の世代へ伝えていきたいです。 |
1,000文字
1,000字あれば、「きっかけ」と「志望理由」のそれぞれに十分な文字数を割く余裕が生まれます。大学独自のカリキュラムや特定の教授名、研究室名を挙げて、「この大学でなければならない理由」に説得力を持たせましょう。将来の夢にも具体性を持たせ、大学での学びが今後の目標にどう繋がるかを論理的に示すことが重要です。エピソードと大学情報の両方を充実させることで、読み手に立体的な志望理由が伝わります。
【1,000字 例文(オリジナル)】(994文字)
私が貴学経済学部を志望する理由は、地域経済を支える中小企業のマーケティングを学び、地方創生に貢献できる人材になりたいと考えているからです。私の出身地である〇〇県では、長年親しまれてきた商店街の空き店舗が年々増え続け、かつての賑わいが失われつつあるのが現状です。創業から数十年続く家業の和菓子店も例外ではなく、売上は10年前と比べて4割以上減少しているのが現状です。高校2年生の夏休み、私は家業の手伝いをしながら、来店客の多くが高齢者で若い世代がほとんど立ち寄らない現実を目の当たりにしました。そこで新商品の紹介や職人の手仕事を撮影したSNS発信を母に提案し、写真や短い動画を毎週投稿したところ、半年後には若い世代の来店が前年比で2割増えるという小さな成功体験を得ました。とりわけ、商品そのものより作り手の思いを伝えた投稿のほうが反響が大きく、伝え方ひとつで地域の価値は再発見されるのだと実感しました。この経験から、私は「情報発信と地域文化を結びつけるマーケティング」に強い関心を持つようになりました。 貴学を志望する決め手は二つあります。一つ目は、〇〇教授のマーケティング論ゼミです。地方の中小企業を対象とした研究実績が豊富で、私が掘り下げたい問いをそのまま学問的に発展させ、データに基づいて検証できる場だと感じています。二つ目は、地域連携プロジェクト「〇〇プログラム」で、学部生のうちから地元企業のコンサルティングに直接関わる仕組みが整っている点です。机上の理論と現場の実践を行き来できる環境は、他大学では得難いものだと判断しました。 入学後は、統計学やデータ分析の基礎を1年次から徹底的に学び、2年次以降はマーケティングや行動経済学の専門科目に取り組みます。3年次にはゼミで地域企業との共同研究を行い、消費者データをもとにした販売戦略の立案に挑戦するとともに、そこで得た仮説を実際の店舗で試し、効果を測りながら改善する経験も積みたいです。そして卒業論文では「SNS時代における和菓子業界の生存戦略」をテーマに、家業での経験を学術的に検証する予定です。卒業後は地方銀行や中小企業診断士として地域経済の現場に立ち、数字の裏にある事業者の悩みに寄り添い、一店舗ごとの強みを引き出す伴走者のような存在になりたいです。いずれは家業も新しい形で発展させ、地域の食文化を次の世代へつないでいく決意です。 |
2,000文字
2,000字は、ほぼ小論文として作成する分量です。先行研究への言及や社会課題に対する自分なりの仮説を論理的に展開しましょう。入学後の4年間を具体的にどう活用するか、年次ごとの学習計画も記載し、可能であれば具体的な研究計画案を提示できると他の受験生と差別化できます。一方で、文字数が多いからといって冗長な表現を入れるのではなく、各段落に明確な役割を持たせることが大切です。
【2,000字 例文(オリジナル)】(1,985文字)
私が貴学経済学部を志望する理由は、地方の中小企業を対象とした実践的なマーケティング研究に取り組み、人口減少社会における地域経済の持続可能性を高める人材になりたいと考えているからです。総務省の統計によれば、私の出身地である〇〇県では2010年から2020年の10年間で人口が約8%減少し、商店街の空き店舗率も全国平均を上回る水準にあります。なかでも個人経営の小売店や飲食店の閉店が目立ち、地域の暮らしを支えてきた担い手が次々と姿を消しています。家業の和菓子店も例外ではなく、年商はピーク時のおよそ6割にまで縮小しました。地域に根ざした商いが少しずつ失われていく光景は、単なる一店舗の問題ではなく、地方が抱える構造的な課題の縮図だと感じています。慣れ親しんだ味や店先のにぎわいが消えることは、その土地で育った世代にとって地域への愛着そのものが薄れていくことにもつながると、私は危機感を抱いています。 私が地方経済の問題に当事者として向き合うようになったのは、高校2年生の夏休みに家業を本格的に手伝った経験がきっかけです。来店客の年齢層が高齢に偏り、若年層がほとんど立ち寄らない現状を目の当たりにし、私はSNSを活用した情報発信を母に提案しました。商品の写真と職人の手仕事を切り取った短い動画を毎週投稿したところ、3か月後には20代以下の来店客が前年比で約2割増えるという成果を得ました。さらに、投稿への反応を分析すると、商品そのものよりも作り手の思いや店の歴史を伝えた回ほど反響が大きいことが分かりました。わずかな工夫が来店行動を変えたこの経験から、私は「地域文化の魅力を現代のメディア文脈に翻訳するマーケティング」に学問的関心を持つに至りました。地方創生をめぐる先行研究では、補助金による一時的な支援だけでは持続的な効果が生まれにくいことが繰り返し指摘されています。また、消費者の購買行動は商品の機能的価値だけでなく、そこに込められた物語への共感によって大きく左右されることも明らかになっています。私はこれらの知見を踏まえ、地域の物語性を発信し、共感を通じて顧客との継続的な関係を築くマーケティングの視点を加えることで、伝統産業にも再現性のある活性化の道筋を描けるのではないかという仮説を抱いています。とりわけ、一度きりの来店を繰り返しの来店へと変える「ファンづくり」の仕組みを、地域の小規模事業者でも実践できる形に落とし込むことが重要だと考えています。近年は、店のファンが自ら情報の発信者となって新たな来訪者を呼び込む動きも各地で生まれており、こうした共感の連鎖をどう設計するかが鍵になると感じています。 貴学経済学部を志望する具体的な理由は三つあります。第一に、〇〇教授のマーケティング論研究室では、地方の中小企業を対象としたフィールド調査が継続的に行われており、私が深めたい問題意識と研究領域が完全に一致します。第二に、地域連携プロジェクト「〇〇プログラム」を通じて、学部生のうちから地元企業のコンサルティングに参加できる実践的な環境が整っている点です。第三に、データサイエンス副専攻が設置されており、近年マーケティング分野で必須となっている定量分析のスキルを体系的に身につけられる点です。 入学後の4年間については、次のように計画しています。1年次は経済学・経営学の基礎理論と統計学を徹底的に学び、データ分析ソフトの操作にも習熟するとともに、地域経済に関する文献講読を通じて問題意識の土台を固めます。2年次にはマーケティング論や行動経済学の応用科目を履修するとともに、地域連携プロジェクトに参加して現場の課題に触れ、理論を実践に結びつける感覚を養います。3年次からは〇〇研究室に所属し、「地方の伝統産業におけるSNSマーケティングの効果検証」をテーマに、複数店舗の投稿内容と来店者数の関係を定量的に分析する自主研究を進めます。具体的には、発信のテーマや頻度を分類したうえで、それぞれが売上や新規来店にどう影響したかを比較し、効果的な発信のパターンを明らかにしたいと考えています。4年次には卒業論文として、家業を含む同業他店を対象に、発信内容と購買行動のつながりを実証的にまとめる予定です。研究を通じて、特別な予算や人手をかけずとも実践できる発信の型を示すことができれば、同じ悩みを抱える各地の小規模事業者にとっても役立つ知見になると考えています。 卒業後は地方銀行や中小企業診断士として現場に出て、データに裏づけられた助言で地域の事業者を支え、成功事例を地域全体で共有する仕組みづくりにも携わりたいです。そして最終的には家業も新しい時代に合わせて発展させ、培った知見を地元の事業者にも還元しながら、地域に根ざした文化を未来へとつないでいく仕事をしていきたいと考えています。 |
大学の志望理由書のNG例文
ここでは、志望理由書でよく見られる典型的なNGパターンを3つ紹介します。NG例文と改善例文を見比べることで、自分の文章にも似たようなNG表現がないかをチェックしてみてください。
事実を羅列しただけになっている
「〇〇をしました、××もしました」という内容が並ぶだけの志望理由書は、ただの活動報告書になってしまいます。重要なのは事実そのものではなく、その経験から「何を学び、どう考えが変わったか」です。客観的な出来事ばかりが並んでいると、受験生本人の熱意や思考のプロセスが伝わらず、印象に残らない文章になる可能性があります。そのため、事実や実績の列挙は最小限に絞り、内省や問題意識を中心に書く意識を持ちましょう。
【NG例文】
私は高校で生徒会副会長を務め、文化祭の実行委員長も経験しました。模擬国連にも参加し、英検準1級を取得しました。これらの経験を活かして、貴学で国際関係を学びたいと思います。 |
【改善例文】
私は高校で生徒会副会長として文化祭の実行委員長を担いましたが、その中で「自分の意見と異なる立場の人とどう合意を作るか」が最も難しいテーマだと痛感しました。模擬国連でレバノン代表を務めた経験では、難民問題が単純な善悪では語れない構造を持つことを学び、その複雑さを学問として理解したいと考えるようになりました。だからこそ、貴学で国際関係学を学びたいと考えています。 |
一貫性がない
冒頭で「国際貢献をしたい」と書きながら、後半で「地域医療に尽くしたい」と主張がブレるような志望理由書も書くべきではありません。読み終わった後に「結局、この人は何がしたいのか」が曖昧な文章は、論理性が欠如していると見なされます。自分の過去(経験)、現在(興味)、未来(目標)が一本の線で繋がっているかを必ず確認しましょう。書き終わったら一度寝かせて、翌日に通読してみると文章のブレを発見しやすくなります。
【NG例文】
私は世界中の貧困を解決したいと考え、貴学経済学部を志望します。高校時代は地域のフードバンク活動に参加し、地元の高齢者支援にも力を入れました。将来は地域の役所で、地元の人を支える仕事に就きたいです。 |
【改善例文】
私は地域社会の経済的な不平等を解消したいと考え、貴学経済学部を志望します。高校時代に参加した地域のフードバンク活動を通じて、貧困は遠い国の問題ではなく、私の地元にも確実に存在することを実感しました。貴学で地域経済学を専門的に学び、卒業後は地元自治体の職員として、最も支援を必要とする人々に届く政策づくりに関わっていきたいです。 |
誤字・脱字が多い
誤字・脱字が多い志望理由書は「提出書類を丁寧に作る能力や熱意がない」と判断されかねません。特に大学名、学部名、教授名の漢字間違いがあると、「第一志望ではない」と評価される可能性が極めて高くなります。パソコンで作成する場合も、最後は必ず印刷して紙の状態で校正する時間を確保しましょう。家族や先生など、第三者に最終チェックを依頼するのも有効です。
【NG例文】
貴学慶応大学経済学部を志望します。〇〇教授の研究室で、地域経済について研究したいと考えております。私はマーケッテイングに興味があり、入学後は積極的に学びたいと思っています。 |
※「慶應大学」が正式表記で、「慶応大学」は誤り。「マーケッテイング」も「マーケティング」が正しい表記です。
【改善例文】
貴学慶應義塾大学経済学部を志望します。〇〇教授の研究室で、地域経済について研究したいと考えております。私はマーケティングに興味があり、入学後は積極的に学びたいと思っています。 |
大学の志望理由書の書き方をおさらい
ここでは、志望理由書を書くときの基本構成を4つのステップに分けておさらいします。例文を参考に志望理由書を書き直す人や初めて志望理由書を書く人は、この型に沿って構成を組み立てると迷わずに進められます。
1. 要点
冒頭の一文では、志望理由の結論を明確に打ち出すことが最も大切です。「私は〇〇を学ぶために貴学△△学部を志望します」という型を意識し、読み手がすぐに志望理由を理解できる構成にしましょう。最初の数行で結論が見える文章は、その後の内容が頭に入りやすくなり、読み手の集中力も維持されやすくなります。また、「結論ファースト」は社会人になっても通用するライティングの基本ルールです。
2. 志望するようになったきっかけ
その学問に興味を持つに至った原体験を、自分の言葉で丁寧に記載しましょう。単なる「憧れ」や「漠然とした興味」ではなく、日常生活の疑問や社会の課題に直面した瞬間など、具体的なエピソードを書くことが重要です。エピソードには、いつ・どこで・誰と・何があったのかという5W1Hを意識して盛り込みましょう。一つのエピソードを深く記載する方が、複数を浅く並べるよりも説得力が生まれます。
3. 出願を決めた理由
「この大学のこのゼミ、この教授のもとでなければならない」という、唯一無二の理由を提示しましょう。他大学との徹底比較を事前に行い、その大学にしかないカリキュラムや施設、教育理念を具体的に挙げることがポイントです。大学のパンフレットやホームページを読み込み、特に魅力を感じた教授・研究室・プログラム名を本文に入れると、より説得力が出ます。注意点として、「貴学のすべてが素晴らしい」といった抽象的な表現は避けましょう。
4. 将来の夢や目標
大学での学びを社会でどう活かしたいか、卒業後のビジョンを具体的に記載しましょう。「〇〇という職業に就く」というゴールだけで終わらせず、その仕事を通じてどう社会に貢献したいかまで書くことが重要です。大学院進学・資格取得・職業選択といった複数の選択肢を視野に入れた書き方をすると、長期的な視点があると評価されやすくなります。また、「学びの目的」を最後にもう一度強調することで、文章全体に一貫性が生まれます。
大学の志望理由書に関するよくある質問
志望理由書を書き進める中で受験生からよく寄せられる質問を3つ取り上げ、それぞれにお答えしていきます。書き始める前に確認しておくと、後の修正の手間を大きく減らせます。
例文をそのまま使うとバレる?
結論から言うと、例文をそのまま使うのは絶対に避けるべきです。大学側はプロの添削者や高度なAI検知ツールを導入しており、安易な転用はほぼ確実に見抜かれます。仮に書類選考に通ったとしても、面接で内容を深掘りされた際に自分の言葉で答えられない可能性もあります。例文はあくまで「構成や言葉選びの参考」として読み、自分自身のエピソードと問題意識で志望理由書を書き始めるようにしましょう。
志望理由書は「です・ます」と「だ・である」、どちらで書くべき?
どちらを選んでも合否に直接影響することはほとんどありませんが、途中で文体が混ざることだけは絶対に避け、最後まで統一することが大原則です。自身のキャラクターや志望する学部の雰囲気に合わせて語尾を選択し、読みやすさも意識しましょう。なお、論理性や客観性を強調したい理系・法学部・医学部などは「だ・である」、人柄や情熱を伝えたい人文系や教育学部などは「です・ます」が選ばれる傾向にあります。
併願校の志望理由書と内容が似ていても問題ない?
学びたい根幹のテーマが同じであれば、自分の軸となるエピソードが似てしまうのは自然なことであり、それ自体は問題ありません。ただし「なぜこの大学か」という核心部分は、各校の特色に合わせて必ず書き分ける必要があります。具体的には、その大学の教授名・ゼミ名・カリキュラム・施設・教育理念といった固有名詞をしっかり調べ、本文に組み込むことがポイントです。同じテーマでも、大学ごとに「合う研究環境」が違うことを表現できれば、ブレない志望理由書になります。
リザプロで受験のプロに志望理由書を添削してもらおう!
志望理由書は、自分一人で完成させるよりも、受験のプロに何度も添削してもらうことで完成度が大きく上がる書類です。例文を参考にしながらも、最終的には自分のエピソード・問題意識・将来像を一貫した物語として組み立てる必要があります。
リザプロでは、総合型選抜・学校推薦型選抜の合格実績が豊富な専属講師が、マンツーマンで志望理由書の添削を行います。さらに、本記事で紹介したような過去の合格者の志望理由書を閲覧できる独自データベースも用意しており、志望学部に近い実例を参考にしながら自分だけの一通を仕上げられます。「この内容で本当に合格できるのか」と不安な受験生は、まずはリザプロの公式LINEに登録し、無料カウンセリングから一歩を踏み出してみてください。



