「総合型選抜を受けるには、どのくらいの評定平均が必要なんだろう?」「自分の評定でも志望校に出願できるのかな…」と不安を抱えていませんか。総合型選抜では多くの大学が出願資格として評定平均の基準を設けており、その数値を満たさなければ出願すらできないケースも少なくありません。
この記事では、評定平均の基本的な仕組みと計算方法から、総合型選抜での評定平均の重要度、大学群別の必要評定平均の目安、そして今からでも間に合う評定を上げる方法まで徹底解説します。最後まで読めば、自分の評定で受けられる大学が把握でき、合格に向けた具体的な行動計画を立てられるはずです。
そもそも評定平均とは?
総合型選抜の対策を始める前に、まずは「評定平均」という言葉の意味と仕組みをしっかり理解しておきましょう。評定平均は、推薦系の入試において合否を大きく左右する非常に重要な要素です。
高校1年生から高校3年生1学期までの成績の平均のこと
評定平均とは、高校1年生の最初の学期から高校3年生の1学期(または前期)までの間に履修したすべての科目の成績を平均した数値のことです。この数値は大学受験の際に提出する「調査書」に記載され、出願時に大学へ提出されます。特に総合型選抜や学校推薦型選抜といった推薦系の入試では、合否を左右する最も重要な要素の一つとなります。一般入試と違って当日の試験一発で決まるわけではないため、高校生活を通じて積み上げてきた評定平均が出願段階で大きな意味を持ちます。
評定平均の計算方法
評定平均の計算式はとてもシンプルで、“対象期間に履修した全科目の評定の合計÷科目数”で求められます。たとえば対象期間中に履修した科目が30科目ある場合、その30科目の評定をすべて足し合わせ、30で割った数値が評定平均となります。割り切れない場合は小数第二位を四捨五入して表記するのが一般的です。下の図を見ながら計算の流れを具体的にイメージしてみましょう。
こうして見ると、日々の定期テストや課題の積み重ねが、最終的な評定平均という一つの数値に集約されることがよく分かります。
総合型選抜に評定平均は必要?どのくらい重視される?
ここからは、総合型選抜において評定平均がどの程度必要とされ、どれくらい重視されるのかを詳しく解説していきます。志望校選びの大前提となる重要な情報なので、しっかり押さえておきましょう。
多くの大学で評定平均が必要
結論から言えば、総合型選抜を実施する多くの大学で評定平均が必要となります。特に国公立大学や難関私立大学では、総合型選抜の出願資格として一定以上の評定平均を設けているところが多いのが実情です。たとえば「全体の評定平均が4.0以上」「数学・理科の評定平均が4.3以上」といった具体的な基準が示されているケースが一般的です。この基準はあくまで最低限のラインであり、評定平均を満たしていなければ、いくら活動実績や志望理由が素晴らしくても、出願すること自体ができません。志望校が決まったら、まず最初に出願資格を確認することが重要です。
評定平均がいらない大学はある?
一方で、特に私立大学の中には、評定平均の基準を設けていない「評定不問」の大学・学部も多数存在します。評定不問の大学では、評定平均の代わりに、課外活動の実績、保有資格、志望理由書の内容、二次試験での評価などが総合的に判断される傾向にあります。評定平均にあまり自信がない受験生にとっては、こうした評定不問の大学が魅力的な選択肢となるでしょう。ただし、評定不問とはいっても調査書自体の提出は必要であり、まったく評価されないわけではない点には注意が必要です。あくまで足切りの基準がないだけで、調査書の内容も合否判断の材料の一つとして見られます。
【大学の難易度別】総合型選抜を受けるのに必要な評定平均の目安
ここからは、大学の難易度別に総合型選抜で必要となる評定平均の目安を紹介します。まずは全体像を以下の図でつかんでください。大学群が上がるほど、求められる評定平均の下限も上がっていく傾向が一目で分かります。
旧帝大や上位国公立
大学名 | 評定平均が必要な学部 | 必要評定平均 |
|---|---|---|
北海道大学 | 医学部・歯学部 | A(5.0〜4.3) |
東北大学 | 文学部・教育学部・法学部・理学部・医学部・歯学部・薬学部・工学部・農学部 | AO入試Ⅱ期はA(5.0〜4.3)(Ⅲ期は不問) |
横浜国立大学 | 教育学部 | 3.5以上 |
京都大学 | 総合人間学部・教育学部 | 4.3以上 |
神戸大学 | 文学部・国際人間科学部・法学部・医学部・工学部・システム情報学部・農学部・海洋政策科学部 | 4.0以上(学部による) |
旧帝大や上位国公立の総合型選抜では、評定平均4.0以上を求められるケースが多くなっています。たとえば東北大学の法学部Ⅱ期では「A(4.3以上)」が出願条件として設定されており、難関大学になるほど高い基準が課される傾向です。日々の定期テストでの好成績の積み重ねが必須となるレベルといえるでしょう。
早稲田・慶應
大学名 | 評定平均が必要な学部 | 必要評定平均 |
|---|---|---|
早稲田大学 | 社会科学部・人間科学部・スポーツ科学部 | 3.5以上(学部による) |
慶應義塾大学 | 文学部・法学部・理工学部・看護医療学部 | 4.0以上(学部による) |
早稲田大学・慶應義塾大学の総合型選抜は、学部によって基準が大きく異なるのが特徴です。たとえば慶應義塾大学・文学部(自主応募)では評定平均4.1以上が必要となる一方、SFC(総合政策・環境情報学部)では評定不問となっているケースもあります。志望する学部の出願資格を必ず個別に確認しましょう。
MARCH・関関同立
大学名 | 評定平均が必要な学部 | 必要評定平均 |
|---|---|---|
明治大学 | 政治経済学部・文学部・理工学部・農学部・国際日本学部・総合数理学部 | 3.5以上(学部による) |
青山学院大学 | 経済学部を除く全学部 | 3.5以上(学部による) |
立教大学 | 文学部・経営学部・理学部・法学部・観光学部・コミュニティ福祉学部・現代心理学部・スポーツウエルネス学部・環境学部 | 3.5以上(学部による) |
中央大学 | 法学部・経済学部・商学部・基礎理工学部・社会理工学部・先進理工学部・文学部・国際経営学部・総合政策学部 | 3.0以上(学部による) |
法政大学 | 文学部・経営学部・国際文化学部・人間環境学部・現代福祉学部・キャリアデザイン学部・スポーツ健康学部 | 3.0以上(学部による) |
関西学院大学 | 全学部 | 3.3以上(学部による) |
関西大学 | 政策創造学部を除く全学部 | 3.2以上(学部による) |
立命館大学 | 全学部 | 3.0以上(学部による) |
同志社大学 | 生命医科学部 | 3.8以上 |
MARCH・関関同立では、評定平均3.0〜4.0程度が求められる傾向にあります。たとえば明治大学の国際日本学部では一定以上の評定平均と英語資格などが出願条件となっており、中堅以上の評定が必要となる方式も多くあります。学部によっては評定不問の方式もあるため、自分の評定でも受けられる選択肢を幅広く探すことが大切です。
日東駒専・産近甲龍
大学名 | 評定平均が必要な学部 | 必要評定平均 |
|---|---|---|
日本大学 | 法学部・文理学部・商学部・理工学部など | 3.3以上(学部による) |
東洋大学 | ー | 不問 |
駒澤大学 | 仏教学部・文学部・経済学部・法学部・経営学部・グローバル・メディア・スタディーズ学部など | 3.5以上(学部・方式による) |
専修大学 | 経営学部など | 3.8もしくは4.0以上(学科による) |
京都産業大学 | ー | 不問 |
近畿大学 | 理工学部・国際学部など | 3.0以上(学部による) |
甲南大学 | 文学部・経営学部・知能情報学部・グローバル教養学環など | 3.5以上(学部による) |
龍谷大学 | 環境サステナビリティ学部と情報学部を除く全学部 | 3.3以上(学部による) |
日東駒専・産近甲龍では、評定平均3.0〜4.0程度が目安となります。これらの大学群では評定不問の方式を採用している学部も多く、評定にあまり自信がない受験生にも挑戦のチャンスが広がっています。たとえば近畿大学の一部学部は評定不問となっており、活動実績や志望理由書の内容次第で十分に合格を狙えるでしょう。
今からでも間に合う!評定平均を上げる方法
「自分の志望校に必要な評定平均に届いていない…」と落ち込んでしまった人もいるかもしれません。しかし、まだ高校在学中であれば、これから評定平均を上げることは十分に可能です。ここでは、今からでも間に合う評定平均を上げる5つの方法を紹介します。
定期テストで好成績を狙う
評定を構成する要素の中で、最も比重が大きいのが定期テストの点数です。一夜漬けではなく、日々の授業内容をしっかり復習し、計画的にテスト勉強に取り組むことが何よりも重要となります。テスト前の短期集中型の勉強だけでは、応用問題に対応しきれず思うような点数が取れません。授業中にノートをしっかり取る、わからない部分はその日のうちに質問する、定期的に問題演習を行うといった日常の積み重ねが、定期テストでの好成績につながります。
小テストでも満点を取る
意外と見落とされがちですが、小テストの結果も成績評価の一部として加味されます。出題範囲が狭く対策しやすいため、努力が点数に直結しやすいのが小テストの特徴です。「どうせ小テストだから」と軽視せず、毎回満点を目指して真剣に取り組みましょう。漢字テスト、英単語テスト、計算小テストなど、コツコツと積み重ねた満点が、最終的な評定の底上げに大きく貢献します。少しの努力で確実に評価を上げられる、コスパの良い対策といえるでしょう。
意欲的に授業を受ける
挙手や発言、グループワークへの積極的な参加といった授業態度は、「主体的に学習に取り組む態度」として評価される重要な要素です。先生に「この生徒は意欲的だ」という印象を持ってもらうことで、テストの点数だけでは測れない部分の評価にもつながります。たとえ間違った答えでも、積極的に発言する姿勢は高く評価されるものです。授業中に居眠りしたり、ぼーっと過ごしたりせず、常に前向きな姿勢で授業に臨むことを心がけましょう。
提出物を全て期限内に出す
レポートや課題などの提出物は、提出期限を守ることが絶対条件です。期限を1日でも過ぎると評価が下がる、最悪の場合は受け取ってもらえないというケースも少なくありません。もちろん提出するだけでなく、内容の質も重要となります。雑な仕上がりの提出物は評価対象外となることもあるため、丁寧に取り組むことを心がけましょう。提出物の管理にはスケジュール帳やアプリを活用し、期限を見落とさない仕組みを作っておくと安心です。
副教科も手を抜かない
多くの総合型選抜では全体の評定平均が評価対象となるため、保健体育や音楽、家庭科、美術といった副教科も非常に重要です。主要教科に比べて副教科は評定5を狙いやすい場合もあり、ここで高評価を取れれば全体の平均値を効率的に引き上げられるでしょう。「副教科は受験に関係ない」と手を抜く生徒が多いからこそ、真面目に取り組むだけで差をつけられるチャンスでもあるのです。すべての教科に真剣に向き合う姿勢こそが、総合型選抜の合格を引き寄せます。
総合型選抜の専門塾「リザプロ」で評定平均の対策ができる!
「自分一人で評定平均を上げられるか不安…」「効率的に評定を上げる方法を知りたい」と感じている受験生には、総合型選抜の専門塾を活用するのがおすすめです。リザプロは総合型選抜・学校推薦型選抜に特化した専門塾として、合格に必要なすべてのサポートを提供しています。
リザプロでは、志望理由書の添削や面接対策といった総合型選抜の基本的な対策はもちろん、評定平均を上げるための定期テスト対策や日々の学習計画の管理まで、トータルでサポートを受けられるのが大きな魅力です。専属の担当者が一人ひとりの学習状況や志望校に合わせて、最適な対策プランを提案してくれます。「評定が足りないから諦めるしかない」と思っていた受験生でも、リザプロのサポートで志望校合格を掴んでいるケースは数多くあります。まずは無料相談で、自分に合った対策プランを見つけてみてください。
評定平均以外に総合型選抜で重要な要素
評定平均は確かに重要な要素ですが、総合型選抜ではそれだけで合否が決まるわけではありません。下の図を見ながら、評定平均と並んで重視される他の3つの要素を確認しましょう。
欠席日数
3年間の欠席日数や遅刻回数も、総合型選抜では重要な評価指標となります。特に欠席日数に関しては、高校3年生の1学期が終わるまでに25日を超えていると多いと見なされる傾向にあるようです。たとえ評定平均が高くても、欠席日数が極端に多いと「学習意欲が低い」「自己管理能力に欠ける」と判断され、マイナス評価につながる可能性も否定できません。体調管理を徹底し、特別な理由がない限り欠席を最小限に抑えることが大切です。日々の積み重ねが、調査書全体の印象を左右します。
課外活動の実績
課外活動の実績があれば、主体性やリーダーシップ、探究心を効果的にアピールできます。代表的な課外活動には以下のようなものがあります。
- 部活動での全国大会出場・地区大会入賞などの活躍
- 生徒会活動でのリーダー経験
- ボランティア活動への継続的な参加
- コンテストでの入賞経験
単に活動に参加したという事実だけでなく、その活動を通して何を学び、どう成長したのかを自分の言葉で語れるようにしておくことが何よりも重要です。エピソードに具体性と深みを持たせましょう。
外国語検定のスコア
英検やTOEIC、TOEFLといった外国語検定のスコアを出願資格として設定する大学が、近年急速に増えています。取得を目指すなら最低でも英検2級以上、できれば準1級以上のスコアを持っておきたいところです。外国語検定は文理を問わず、どの学部においても高く評価される傾向にあります。グローバル化が進む現代において、語学力は大学側が重視する重要な要素の一つです。早めに対策を始め、受験までに納得のいくスコアを取得しておきましょう。
総合型選抜の評定平均に関するよくある質問
ここからは、総合型選抜の評定平均に関して受験生から寄せられることの多い質問に回答していきます。出願前の不安や疑問を解消するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
評定平均が0.1でも足りなければ出願できない?
結論から言えば、評定平均が0.1でも足りない場合は原則として出願できません。評定平均は大学が定める最低限の出願資格であり、公平性の観点から小数点以下の数値まで厳密にチェックされます。たとえば「評定平均3.5以上」が出願条件の場合、評定平均3.4の受験生は出願できないということです。「3.45を四捨五入して3.5」といった扱いは認められないため、ギリギリのラインを狙っている受験生は注意が必要です。早めに自分の評定平均を確認し、必要に応じて他の対策に切り替えることも検討しましょう。
浪人生の場合、評定平均はどう扱われる?
浪人生が総合型選抜に出願する場合でも、評価の基礎となるのは高校在学中に取得した評定平均です。浪人後に評定平均を上げることはできないため、現役時代の成績がそのまま選考に使われることになります。ただし大学によっては、浪人生に対して「卒業後〇年以内」といった出願資格を別途設けている場合があります。志望校の募集要項を必ず確認し、自分が出願資格を満たしているかをチェックしましょう。浪人生でも諦めずに、出願可能な大学を探すことが大切です。
評定平均が高ければ合格できる?
評定平均が高ければそれだけ有利になることは間違いありませんが、必ず合格できるわけではないのが総合型選抜の難しいところです。総合型選抜は、評定平均だけでなく、活動実績、志望理由書の内容、面接での受け答え、二次試験の結果などを総合的に評価する入試です。評定平均はあくまで重要な要素の一つに過ぎず、他の要素が伴っていなければ合格は難しくなります。逆に評定平均が高くなくても、他の要素で十分にカバーできれば合格を勝ち取ることは可能です。バランスよく対策を進めましょう。
少しでも評定平均を上げて第一志望の大学に出願しよう
この記事では、評定平均の基本的な仕組みから、総合型選抜での評定平均の重要度、大学群別の必要評定平均の目安、そして今からでも間に合う評定を上げる方法について解説しました。評定平均は総合型選抜において出願資格を左右する非常に重要な要素であり、早い時期から計画的に積み上げていくことが合格への近道です。
一方で、評定平均だけで合否が決まるわけではなく、課外活動や外国語検定、志望理由書の内容など、複数の要素が総合的に評価されるのも総合型選抜の特徴です。「評定が足りないかも…」と不安を感じている人や、「効率的に評定を上げて志望校に出願したい」という人は、ぜひリザプロの無料相談を活用してみてください。専属の担当者があなたの状況に合わせて、最適な対策プランをご提案します。



