浪人を経て大学を受験するにあたり、志望理由書に浪人したことをどう書けばよいのか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。浪人という経験は、書き方次第で現役生にはない強みとしてアピールすることができます。
この記事では、浪人した理由を前向きに伝えるポイントから、実際に総合型選抜に合格した浪人生の志望理由書の例文、書くときの注意点、課外活動がない場合の対処法、よくある質問までを紹介します。
浪人生ならではの強みを活かして、説得力のある志望理由書を仕上げるための参考にしてください。
浪人した理由をポジティブに伝える3つのポイント
まずは、浪人した理由を前向きに伝えるための3つのポイントを紹介します。浪人をマイナスにせず、むしろ強みとして語るための考え方を押さえておきましょう。
- 妥協したくなかったと言い換える
- 浪人期間中の内面的な成長をアピールする
- 志望する分野への興味がさらに深まったプロセスを記載する
妥協したくなかったと言い換える
1つ目のポイントは、浪人した理由を「妥協したくなかったから」と言い換えることです。
「点数が足りずに落ちたから」という受け身の理由ではなく、「どうしても貴学のこの学部で学びたいという強い意志があり、妥協しない決断をした」という、主体的な選択として語りましょう。
仮に、ほかの大学に合格していたものの進学を辞退したという事実があれば、それを添えることで、貴学でなければならないという第一志望としての本気度をより強くアピールすることができます。
あきらめずに挑戦し続けることを選んだのだと説明することで、浪人生に対するネガティブな印象を払拭できます。
浪人期間中の内面的な成長をアピールする
2つ目は、浪人期間中に得た内面的な成長をアピールすることです。
学校や部活動といった決められた枠組みがない浪人生活では、自分でスケジュールを管理し、モチベーションを保ち続ける必要があります。その過程で培った自己管理能力や忍耐力は、現役生にはない大きな強みです
さらに、自分の弱点や課題を客観的に分析し、改善策を実行して結果につなげたプロセスは、大学に入ってからの自主的な研究活動にも直結します。
浪人の1年をどう過ごし、何を身につけたのかを具体的に語ることで、人としての成熟を示すことができます。
志望する分野への興味がさらに深まったプロセスを記載する
3つ目は、志望する分野への興味が、浪人期間を経てさらに深まったプロセスを記載することです。
現役生よりも受験勉強に専念できる時間があったことを活かし、その時間で関連書籍を読んだりニュースを深掘りしたりして、学問への理解が格段に深まったことをアピールしましょう。
現役時代には漠然としていた興味が、浪人期間を経て「具体的にこのテーマを研究したい」という明確な課題意識へと進化した、という流れを論理的に書けると効果的です。
時間をかけて志望を固めてきたことが、かえって熱意の高さの証明になります。
浪人生の志望理由書の例文
ここからは、実際にリザプロのサポートを受けて合格した、浪人生の志望理由書を紹介します。浪人生ならではの強みが、どのように表れているかに注目しながら読んでみてください。
浪人を経て合格した先輩の志望理由書
私は将来、ファッション雑誌の編集長になり、文学を通じて同質性が高い日本のファッション文化を変えたいと考えている。
私がファッションに興味をもち始めたのは高校時代のカナダ留学である。カナダの街中を歩くとよく広告を目にするが、そこでは多種多様な人種や体型のモデルを起用しており、多様な価値観が許容されていると感じた。一方で、日本の広告は排他的な美的価値観を保持していることが多いと感じ、各々の個性を表現することが難しい社会なのではないかと考えるようになった。
私はこの課題から日本において「誰もが自信を持ちファッションを楽しめる社会」にしたいと考え、表面上のファッションだけではなく、多様な価値観を深く読み取ることができる美容・ファッション雑誌を作る必要があると実感した。例えば、カナダで販売されていたファッション雑誌はジェンダーニュートラルな内容であり、様々な人種のモデルが起用されていることから、異なる個性が込められていた。このような小さな文化の違いが人々の意識を変革させ、様々な人種・個性を受け入れやすい社会の形成に繋がっていると考えられる。また、多くの美的価値観は雑誌やテレビなどの言説によって大きな影響を受けていると感じるようになった。
例えば、日本の広告などでよく目にする「美白」などの言葉は、「肌が白いことが美しい」という特定の美的価値観を生み出していると考える。
カナダは移民国家であるため、多様な人種に向けた幅広い色のファンデーションがあり、企業も「All colors are welcome」というワードを使って多様な美を尊重した環境を作っている。
従って、多様性を許容できる社会を作る上で「ビジネス」で使われる言説を変えていくことが重要である。
貴学では比較企業文化研究を通して、広告や雑誌に記載されている言葉についての分析を行いたい。具体的には、比較企業文化を専門とする教授のもとで、従来のファッション文化がビジネスの言説によってどのようなメカニズムで生み出されるかを解明したい。また、日本と他国でのファッションに用いられている用語の違いから生まれる消費者への影響を、言語心理学やコミュニケーションに関する演習を通して学びたい。そのため、別の教授のもとで、ファッションやメイクなどの非言語情報が消費者の心理・認識にどのような影響を与えているかを研究する。これらを通じて、私はサーバント・リーダーとして、全ての人が自信を持って生きていける社会の創造に挑戦したいと考える。貴学にはこれを達成させるための学習環境が整っていると確信し、入学を強く志望する。
(約1076文字)
この浪人生の例文は、浪人したこと自体には触れず、カナダ留学での気づきを起点に、ファッションと言説をめぐる独自の問題意識と、教授のもとでの研究や演習まで踏み込んだ具体的な研究計画を記載しています。
本記事で紹介した「浪人の言い訳は書かない」「現役生以上に大学・学問研究を深める」「過去の実績よりも将来のビジョンをアピールする」という考え方を、まさに体現した志望理由書だといえます。
浪人生が志望理由書を書くときの注意点
次に、浪人生が志望理由書を書くときに気をつけたい注意点を3つ紹介します。浪人生が特に陥りやすいポイントなので、確認しておきましょう。
- 現役時代の志望理由書はそのまま使い回さない
- 浪人した言い訳やネガティブな表現は避ける
- 現役生以上に大学・学問研究をする
現役時代の志望理由書はそのまま使い回さない
一つ目の注意点は、現役時代に書いた志望理由書を、そのまま使い回さないことです。
過去に出願した書類をそのまま提出すると、「この1年間で何も成長していない」「大学への熱意が足りない」と受け取られ、マイナス評価につながりやすくなります。
大学側が過去の出願データを保管している場合もあり、誠実さを欠く行為と判断されるおそれもあります。
浪人を経て深まった考えや新たな気づきを反映させ、必ず書き直すようにしましょう。
浪人した言い訳やネガティブな表現は避ける
二つ目は、浪人した言い訳や、ネガティブな表現を避けることです。
「不本意ながら浪人してしまい」「学力が足りずに落ちてしまい」といった、自分を卑下するような言葉は、自信のなさや後ろ向きな印象を読み手に与えてしまいます。
また、予備校や環境のせいにするような他責的な書き方も、精神的な未熟さと受け取られかねません。
浪人という事実は淡々と述べ、その期間に得たものや、前向きな姿勢を伝えることに重点を置きましょう。
現役生以上に大学・学問研究をする
三つ目は、現役生以上に、大学や学問についての研究を深めることです。
浪人生は、学校の授業や行事に追われる現役生よりも自由な時間が多いため、大学側からは「志望校や学問分野について深く調べ、明確なビジョンを持っているはず」という視点で評価されています。
そのため、パンフレットの情報だけで満足せず、特定の教授の論文を読み込んだりゼミの過去の活動内容まで調べたりして、その大学でなければならない必然性を、より高い解像度で語れるようにしておくことが大切です。
課外活動がない場合の浪人生の対処法
浪人生のなかには、現役生のような課外活動の実績がなく、何をアピールすればよいか悩む方も多いでしょう。ここでは、課外活動がない場合の対処法を3つ紹介します。
- 受験勉強のプロセスを課題解決力としてアピールする
- 読書やニュースの深掘りを探究活動としてアピールする
- 過去の実績の分量を減らして将来のビジョンをアピールする
受験勉強のプロセスを課題解決力としてアピールする
一つ目は、受験勉強のプロセスそのものを、課題解決力としてアピールすることです。
単に「毎日何時間勉強した」という事実ではなく、自分の苦手科目を分析しつつ仮説を立てて勉強法を改善し、模試の成績向上といった結果につなげたプロセスを、具体的に書きましょう。
困難な状況に直面しても、自ら考えて乗り越えられる力があることを示せれば、大学での主体的な学びにも十分対応できる人材だと伝わります。
読書やニュースの深掘りを探究活動としてアピールする
二つ目は、読書やニュースの深掘りを、探究活動としてアピールすることです。
部活動やボランティアの実績がなくても、志望分野に関する専門書や新書を数多く読み込み、社会課題について自分なりの考察を持っていれば、十分なアピール材料になります。
たとえば、特定のニュースに対して「なぜその問題が起きているのか」「どうすれば解決できるのか」を論理的に分析した経験は、立派な探究活動として高く評価されます。
日々の学びを、自分の言葉で語れるように整理しておきましょう。
過去の実績の分量を減らして将来のビジョンをアピールする
三つ目は、過去の実績の分量を減らし、その分、将来のビジョンをアピールすることです。
薄い実績を長々と書くよりも、大学で何を学び、将来どのように社会へ貢献したいかという未来の話に文字数を割く構成に切り替えましょう。
大学での具体的な履修計画や卒業後のキャリアパスを詳しく語ることで、過去の実績不足を補えるほどの学習意欲の高さを示すことができます。
過去よりも未来に目を向けることで、前向きな志望理由書になります。
浪人生の志望理由書や総合型選抜に関するよくある質問
最後に、浪人生の志望理由書や総合型選抜について、よく寄せられる質問をまとめました。気になる項目から確認してみてください。
浪人生は現役生に比べて総合型選抜(AO入試)で不利になる?
浪人生だからという理由だけで、現役生より不利になることはありません。
大学は「現役か浪人か」というステータスではなく、その人が自学の理念に合っているかどうかを評価しています。むしろ、1年間の挫折を乗り越えて精神的に成熟している点や、進路について深く考え抜いている点は、現役生以上に有利に働くこともあります。
浪人という経験を強みとして語ることができれば、推薦入試で不利になるかもしれないと過度に心配する必要はないでしょう。
2浪以上の多浪生でも出願できる?
2浪以上の多浪生であっても、出願は可能です。
募集要項の出願資格の欄に「卒業後〇年以内」や「既卒者」といった条件が記載されており、それを満たしていれば、浪人の年数にかかわらず出願できます。
ただし、浪人期間が長いほど、その期間をどのように過ごして何を得てきたのかを、納得感のある内容で説明することが求められます。
空白の期間という印象を与えないよう、学びや成長の中身を具体的に語ることが大切です。
浪人期間中のアルバイト経験はアピール材料になる?
浪人期間中のアルバイト経験は、立派なアピール材料になります。
アルバイトを通じて、社会性や、異なる年代の人と協働する力を身につけたことは、十分な強みです。また、予備校代や受験費用を自分で稼いだという事実は、自立心や目標への本気度を示し、面接官に良い印象を与えます。
ただ、単にアルバイトをしたという事実をそのまま書くのではなく、直面した課題をどう解決したのか、大学生活や将来の目標にどうつながるのかまで言語化することがポイントです。
まとめ|浪人生でも推薦入試の合格は可能!ぜひリザプロで対策を
ここまで、浪人生が志望理由書を書くときのポイントから、実際の例文、注意点、課外活動がない場合の対処法、よくある質問までを紹介してきました。
浪人という経験は、伝え方を工夫すれば、現役生にはない強みになります。妥協しなかった理由や、浪人期間に得た成長を前向きに語ることで、説得力のある志望理由書に仕上げることが可能です。
リザプロでは、推薦入試を知り尽くしたプロの講師が、浪人生一人ひとりの経験を強みに変える志望理由書づくりから、面接対策までをサポートしています。
この記事で紹介したポイントを参考に、まずは自分なりの志望理由書を書き始めてみてください。
リザプロ公式LINE登録で推薦入試対策を無料で始めよう
今だけリザプロ公式LINEに登録すると、以下の特典をすべて無料で受け取ることができます!✨
・あなたに合った大学/学部や受験方式がわかるオンライン個別相談 🎓
・『推薦入試完全攻略ガイドブック』のプレゼント 📘
・リザプロ代表・孫辰洋による「推薦入試入門講座」動画2本 🎥
・最難関私立大学に合格した先輩たちの志望理由書の合格例 📝
総合型選抜・学校推薦型選抜で合格を目指したい方は、ぜひリザプロのLINEに登録し、豊富な特典やサポートを活用して、合格を一緒に掴み取りましょう。
まずはLINE登録から↓↓

.png)



