明治大学で実施されている総合型選抜(特別入学試験)を全7学部にわたって徹底解説します。文学部・国際日本学部・総合数理学部・理工学部・農学部・政治経済学部・商学部それぞれの倍率推移・アドミッションポリシー・選考方法から、合格者の志望理由書サンプル・合格者の声まで、合格に必要な情報を網羅しています。
「明治大学の総合型選抜って、どの学部で受けられるの?」
「自己推薦特別入学試験と公募制特別入学試験の違いがわからない…」
「自分の活動実績で合格できるレベルなのか知りたい」
明治大学の総合型選抜は「特別入学試験」として実施され、学部ごとに自己推薦特別入学試験・公募制特別入学試験・グローバル型特別入学試験・アドミッションズ・オフィス(AO)入学試験など多様な方式が用意されています。本記事では、特別入学試験を実施する全7学部を俯瞰し、各学部の倍率・アドミッションポリシー・選考方法・対策のポイントを整理します。実際の合格者の志望理由書サンプルと合格者インタビューも掲載していますので、自分に合った学部・入試方式を見つけるガイドとしてお役立てください。
この記事の要約 |
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目次
ステップ1:明治大学 総合型選抜の全体像を理解する
ステップ2:全7学部の倍率推移とアドミッションポリシーを比較する
ステップ3:志望理由書を書くためにポートフォリオを整理する
ステップ4:二次選考(小論文・口頭試問)を突破する
合格者の声
まとめ
明治大学 総合型選抜 よくある質問(FAQ)
ステップ1:明治大学 総合型選抜の全体像を理解する
明治大学の総合型選抜は、建学の精神である「権利自由・独立自治」に基づき、学力試験だけでは測れない多様な才能・主体性・行動力を持つ学生を選抜する入試です。明治大学は「『個』を強くする大学」を掲げ、自ら道を切り拓き時代を変革していく人材の育成を目指しており、総合型選抜はその理念を入試に反映した制度です。
明治大学では「総合型選抜」ではなく「特別入学試験」という名称を使用しており、学部ごとに複数の入試方式が用意されています。入試方式は大きく分けて、自己推薦特別入学試験(文学部・国際日本学部・総合数理学部・農学部)、公募制特別入学試験(商学部)、グローバル型特別入学試験(政治経済学部)、アドミッションズ・オフィス(AO)入学試験(理工学部)などがあります。経営学部・情報コミュニケーション学部では特別入学試験は実施されていない点に注意が必要です。
入試方式と実施学部一覧
入試方式 | 実施学部 | 主な選考内容 | 英語要件 |
|---|---|---|---|
自己推薦特別入学試験 | 文学部・国際日本学部・総合数理学部・農学部 | 書類+小論文/学力考査+口頭試問 | 学部により基準あり |
公募制特別入学試験(共テ利用) | 商学部 | 共通テスト+書類 | 共テ英語 |
公募制特別入学試験(商業高校対象) | 商学部 | 書類+口頭試問 | 英検準2級以上 |
グローバル型特別入学試験 | 政治経済学部 | 書類+総合試験+口頭試問 | 英検準1級相当以上 |
AO入学試験 | 理工学部 | 書類+学力考査/プレゼン+口頭試問 | 学科による |
地域農業振興特別入学試験 | 農学部食料環境政策学科 | 書類+プレゼン+面接 | なし |
法学部では海外就学者特別入学試験が実施されていますが、一般的な高校生が出願可能な総合型選抜は上記の通りです。文学部の文芸メディア専攻のように倍率が20倍を超える専攻がある一方で、ドイツ文学専攻や農学部の各学科のように倍率が2倍前後と比較的合格のチャンスが大きい入試方式も多数存在します。
全学部共通の選考の特徴
明治大学の総合型選抜は、学部ごとに方式名や試験内容が異なりますが、以下の点は全学部に共通しています。
第一に、志望理由書(自己推薦書)が合否の大部分を左右します。どの学部・方式でも、出願時に志望理由書または自己推薦書の提出が必須であり、「なぜ明治大学なのか」「学部・専攻で何を学びたいか」「将来どう社会に貢献したいか」を論理的に示すことが求められます。文学部では自己推薦書に「とりわけ重要」と要項に明記されているほど、書類の比重が高い入試です。
第二に、英語外部検定のスコアが出願資格や評価要素として重視される学部があります。国際日本学部では英検準1級以上、政治経済学部のグローバル型では英検準1級以上が出願資格として課されており、早期のスコア確保が不可欠です。一方、文学部・農学部・総合数理学部の自己推薦は英語検定を出願要件とせず、アピールポイントの一つとして評価される位置づけになっています。
第三に、二次選考では書類の内容を深掘りされます。志望理由書に書いた内容と口頭試問での回答に一貫性があるかが厳しく見られるため、書類作成の段階から面接を意識した準備が必要です。
ステップ2:全7学部の倍率推移とアドミッションポリシーを比較する
文学部|自己推薦特別入学試験
文学部は、人と人のつながり、人と社会のつながりに関心を持ち、人間の創作物や人類の過去、社会事象等のアプローチから人間学の探究に挑戦する意欲のある学生を求めています。文学科・史学地理学科・心理社会学科の3学科があり、合計14専攻から1つを選んで出願します。
選考は書類審査(一次選考)→小論文・口頭試問(二次選考)の流れで行われます。出願資格は評定平均3.5以上(西洋史学専攻は加えて英語の評定4.0以上)で、英語検定資格は必須ではなく、自己アピールの一要素として評価される設計です。
文学部 自己推薦特別入学試験 倍率推移(主要専攻)
専攻 | 2025年度 | 2024年度 |
|---|---|---|
文学科|日本文学専攻 | 5.3倍 | 24.0倍 |
文学科|英米文学専攻 | 2.3倍 | 6.5倍 |
文学科|ドイツ文学専攻 | 2.0倍 | 3.0倍 |
文学科|フランス文学専攻 | — | 6.0倍 |
文学科|演劇学専攻 | 10.5倍 | 15.0倍 |
文学科|文芸メディア専攻 | 22.0倍 | 34.0倍 |
史学地理|日本史学専攻 | 4.6倍 | 3.7倍 |
史学地理|アジア史専攻 | 2.5倍 | 6.7倍 |
史学地理|西洋史学専攻 | 4.0倍 | 3.0倍 |
史学地理|考古学専攻 | 5.0倍 | 10.0倍 |
史学地理|地理学専攻 | 1.5倍 | 2.5倍 |
心理社会|臨床心理学専攻 | 9.7倍 | — |
心理社会|現代社会学専攻 | 18.0倍 | 36.0倍 |
心理社会|哲学専攻 | 6.0倍 | — |
文学部の自己推薦は、専攻によって倍率が大きく異なるのが最大の特徴です。文芸メディア専攻・現代社会学専攻のように志願者が殺到する超高倍率の専攻がある一方、ドイツ文学専攻・地理学専攻・アジア史専攻は2倍前後で推移しており、対策次第で十分に合格が狙える穴場と言えます。要項には「実績の優劣のみで合否が決まることはありません。重要なのは、現在努力していることが入学後に学びたいこととどのような関連があるか、明確に証明できることです」との但し書きがあり、コンクール入賞歴がなくとも大学とのマッチングを論理的に示せれば十分に合格圏内に入ります。
国際日本学部|自己推薦特別入学試験
国際日本学部は2008年に新設された学部で、日本の文化・社会に対する深い知識と理解力をそなえると同時に、世界各地域の文化・社会に関する十分な教養をそなえ、英語・日本語による高度な発信力を身につけた人材の養成を目指しています。中野キャンパスに4年間通い、授業の多くが英語で行われ、学生の約2割が留学生という国際色豊かな学部です。
自己推薦特別入学試験は2022年度に新設された比較的新しい入試方式で、出願要件として評定平均4.0以上、かつ英語外部検定試験(英検準1級以上、TOEFL iBT 72以上、IELTS 5.5以上等)のスコアが必須となっています。
国際日本学部 自己推薦特別入学試験 倍率推移
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
2025年度 | 12名 | 44名 | 8名 | 5.5倍 |
2024年度 | 6名 | 20名 | 7名 | 2.9倍 |
国際日本学部の自己推薦は、2025年度入試で募集人員が6名から12名へと倍増しましたが、志願者数も20名から44名へと2倍以上に増え、結果として倍率は2.9倍から5.5倍に上昇しました。募集枠の拡大が周知されて受験生の関心を集めた形ですが、それでも国際日本学部の一般選抜(学部別入試で4倍以上)と比べると依然として狙いやすい入試と言えます。
総合数理学部|自己推薦特別入学試験
総合数理学部は、社会や自然における事象に広く関心を有し、数理科学の探究に挑戦する意欲を持つ活力にあふれる学生を求めています。現象数理学科・先端メディアサイエンス学科・ネットワークデザイン学科の3学科があり、自己推薦特別入学試験は前2学科で実施されています。中野キャンパスで学ぶ少人数制の学部で、初年次からゼミ形式の授業が展開されます。
総合数理学部 自己推薦特別入学試験 倍率(2024年度)
学科 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
現象数理学科 | 15名 | 6名 | 2.5倍 |
先端メディアサイエンス学科 | 17名 | 3名 | 5.7倍 |
現象数理学科は出願時に「最も美しいと思う数学の公式・定理とその理由」「数学が社会で役立っている具体例」をそれぞれ800字以内で記述するエントリーシートが特徴的です。先端メディアサイエンス学科は自作のコンピュータプログラムの提出と二次選考でのプレゼンテーションが必須で、独自にプログラミング経験を積んできた学生に有利な設計となっています。
理工学部|アドミッションズ・オフィス(AO)入学試験
理工学部は、論理的思考力・問題解決能力・柔軟な発想を持つ学生を求めています。AO入学試験は電気電子生命学科(電気電子工学専攻・生命理工学専攻)・機械情報工学科・建築学科・応用化学科の4学科で実施されており、学科ごとに二次選考の内容が大きく異なります。
理工学部 AO入学試験 倍率(2024年度)
学科・専攻 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
電気電子生命|電気電子工学専攻 | 26名 | 14名 | 1.9倍 |
電気電子生命|生命理工学専攻 | 19名 | 9名 | 2.1倍 |
機械情報工学科 | 15名 | 4名 | 3.8倍 |
建築学科 | 13名 | 4名 | 3.3倍 |
応用化学科 | 25名 | 5名 | 5.0倍 |
電気電子生命学科は学力考査(数学・英語)と口頭試問、機械情報工学科はプレゼンテーション、建築学科は造形試験+プレゼンテーション+口頭試問、応用化学科は口頭試問のみと、学科ごとに対策方法が大きく異なるのが特徴です。建築学科・機械情報工学科では自分で作成した成果物を持参してプレゼンを行うため、高校時代からの作品づくりが鍵となります。
農学部|自己推薦特別入学試験・地域農業振興特別入学試験
農学部は、食料・環境・生命という21世紀を象徴する3つのキーワードを軸に、新時代に対応した特色ある教育・研究を行っています。農学科・農芸化学科・生命科学科・食料環境政策学科の4学科で自己推薦特別入学試験が実施され、食料環境政策学科ではさらに地域農業振興特別入学試験も実施されています。
農学部 自己推薦特別入学試験 倍率(2024年度)
学科 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
農学科 | 19名 | 9名 | 2.1倍 |
農芸化学科 | 28名 | 11名 | 2.5倍 |
生命科学科 | 24名 | 10名 | 2.4倍 |
食料環境政策学科(自己推薦) | 23名 | 8名 | 2.9倍 |
食料環境政策学科(地域農業振興) | 15名 | 5名 | 3.0倍 |
農学部の自己推薦は出願時の評定平均要件が高めに設定されているのが特徴で、農芸化学科は4.3以上、農学科・生命科学科・食料環境政策学科は4.0以上が必要です(活動歴がある場合は緩和されます)。一方、評定さえクリアすれば倍率は全学科で2倍台と比較的低く、明治大学の総合型選抜の中では最も合格を狙いやすい学部群の一つと言えます。
政治経済学部|グローバル型特別入学試験
政治経済学部は、政治学・経済学・地域行政学の3学科から構成され、「政治を解せずして経済を分からず、経済を分からずして政治を解せず」を理念に掲げています。グローバル型特別入学試験は出願時に英検準1級以上等の英語外部検定スコアが必須で、国際的な視野を持つ学生を選抜する設計です。
政治経済学部 グローバル型特別入学試験 倍率(2024年度)
学科 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
政治学科 | 75名 | 42名 | 1.8倍 |
経済学科 | 83名 | 20名 | 4.2倍 |
地域行政学科 | 20名 | 7名 | 2.9倍 |
政治学科は1.8倍と政治経済学部の中で最も合格しやすい一方、経済学科は4.2倍とやや高めです。二次選考では資料を読んで日本語で記述する総合試験と口頭試問が課されるため、英語力に加えて論理的な日本語記述力も必要となります。
商学部|公募制特別入学試験
商学部は「総合的市場科学」を掲げ、ビジネスのプロフェッショナルを育成する学部です。公募制特別入学試験には共通テスト利用方式と、全国商業高等学校長協会会員校対象方式の2方式があり、いずれも出願資格が比較的特殊なため、要件さえ満たせば合格を狙いやすい入試となっています。
商学部 公募制特別入学試験 倍率(2024年度)
方式 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
共通テスト利用方式 | 60名 | 32名 | 1.9倍 |
商業高校対象方式 | 44名 | 27名 | 1.6倍 |
共通テスト利用方式は商業部門・留学部門の2部門に分かれており、留学経験者・商業科目履修者・TOEFL高得点者等の特定の受験生に出願資格が限定されています。商業高校対象方式は評定平均4.2以上に加え、全商検定1級6種目以上、英検準2級以上、日商簿記2級以上といった複数の資格要件を満たす必要がありますが、要件をクリアできれば1.6倍と非常に低い倍率で合格が狙えます。
ステップ3:志望理由書を書くためにポートフォリオを整理する
志望理由書を書く前に、自分の活動実績を「大学での学問への問い」として整理する工程が不可欠です。以下では、実際の合格者のポートフォリオ例と志望理由書サンプルを参考に、自分だけのストーリーの組み立て方を解説します。
合格者のポートフォリオ例
実績の「凄さ」よりも、それをどう学問への問いに接続したかが重要です。最新の合格者のポートフォリオを参考に、自分の活動の整理方法を学びましょう。
例1:児童文学・ドイツ留学型(2026年度合格 / 文学部ドイツ文学専攻)
活動内容:ドイツ短期留学で「自分の意志を持って堂々と発言する」現地生徒の姿に衝撃を受け、帰国後に発音や表現を磨き続けた。その成果として、獨協大学主催の全国高校生ドイツ語スピーチコンテストで全国上位7名に与えられる本戦出場資格を獲得。ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』を起点に、児童文学が読者の感性形成に与える影響を研究テーマとして設定した。
学部研究への接続:明治大学文学部ドイツ文学専攻の新本史斉教授による越境文学・翻訳研究に着目し、児童文学を社会・歴史・教育制度と関連づけて多角的に分析する研究計画を構築。さらにハンブルク大学への留学制度と教職課程の両立可能性を志望理由書に組み込み、「外国語を学ぶ意義や文学の魅力を伝えられる教員」という将来像と接続した。
例2:てんかん当事者経験・脳波検査革新型(2025年度合格 / 理工学部電気電子生命学科生命理工学専攻)
活動内容:中学3年生でてんかんを発症し、約2年間にわたり脳波検査を繰り返す中で、検査の準備に膨大な時間と医師の手作業が必要であるという課題を当事者として実感した。持病を持つ人にとって定期検査が精神的・肉体的に大きな負担となる現状を、技術革新で解決したいと考えるに至った。
学部研究への接続:自身の興味分野(生命科学・電気電子工学)と当事者経験を組み合わせ、脳波検査の自動化・効率化技術の開発に貢献できる最適な環境として明治大学理工学部電気電子生命学科生命理工学専攻を志望。原体験を技術系の研究計画に接続した一貫性が評価された。
例3:昆虫食・SDGs型(2025年度合格 / 農学部農学科)
活動内容:高校の総合的な探究の時間で昆虫食をテーマに、SDGs第2項目「飢餓をゼロにする」の観点から研究を進めた。畜産と比較して飼料・土地などのコストがかからず環境負荷が少ない一方、見た目への抵抗感や食習慣の違いから日本での普及率が低いという構造的課題を発見した。
学部研究への接続:日本のカロリーベース食料自給率38%という現状と、世界人口増加に伴う将来的な食料生産不足への危機感を結びつけ、食料生産と環境保全の調和を図る農業について研究したいという明確な研究計画を提示。明治大学農学部農学科で学ぶ意義を論理的に展開した。
2026年度合格者 志望理由書サンプル(国際日本学部)
個人情報に関わる箇所は【非公開】として掲載しています。
国内に暮らす外国人や訪日客に、日本文化の魅力を伝え、安心して触れてもらうための環境を整えたい。日本は災害が多いというイメージがあるが、これを払拭したうえで魅力的な文化を発信する。そのために、貴学にて多言語・非言語を統合した案内システムを設計し、運用と検証まで含めて、全国で活用できる標準的なモデルを構築していきたいと考えている。
明大祭を訪れた際、韓国やアメリカなど多様な背景を持つ学生と交流することができた。その際、「日本は魅力的で大好きな国だが、地震や豪雨のニュースに不安を覚える」という声を聞いた。また、漢字中心の掲示や専門用語に戸惑い避難情報や具体的な動き方に自信を持てないという意見もあった。
この現状に対して、学校の探究活動の中で調査を進めていった。公用文章においては、行政や施設によって多言語翻訳はあっても統一した基準が明確にされておらず、非常時に同じ行動へ収束しにくいことが判明した。また、オフライン体制に関しても、スマホ前提の導線がいくつか見受けられ、紙や掲示、音声の冗長化が未統一であることから、緊急時には混乱が生じるのではないかと推察している。他にも、地域特有の災害に対する対策が不十分であるなど、様々な課題が残っている。そこで私が焦点を置くのは、「多文化社会における災害時の情報提供」である。見つけやすく、母語でなくても分かる、そしてすぐに行動に移せるという三条件を満たす状態を実現することを目指している。
貴学では七領域を横断し、多様な分野の授業を学べる点に魅力を感じている。まず一年次は、必修の「国際日本学基礎演習」や「アカデミック・ICTリテラシー」の授業で基礎力や観察眼を固め、地域における防災対応への不足する点を補う。さらに、「言語と文化A・B」を履修し、文化の違いが翻訳にどのように表れるのかを学び、災害時に伝わる仕組みを言語・非言語の両面から分析する力を養う。また、三年次から【教授名非公開】教授のゼミで、行政や市民にやさしい日本語を広く伝えるための具体的な方法を実践的に学びたい。これにより、災害時に必要な情報を迅速かつ的確に届ける方法として、簡単で誤解の少ない表現であるやさしい日本語が使えると考えた。多様な背景を持つ人々が状況を理解し、安全な行動へとつなげる共通基盤が整い、迅速な避難が可能となる。将来的には、やさしい日本語を多言語支援や非言語的な案内と組み合わせて、自治体や企業に広めていくことで、誰一人取り残されない防災対応の仕組みを構築したい。やさしい日本語の普及は、災害時の命を守る手段となるだけでなく、日常において多様性を尊重する社会づくりにもつながる。さらに、【サークル名非公開】に入り留学生と交流する中で、避難所での非常食や生活習慣などの宗教的制約といった日本人では気付きにくい課題を発見したい。
以上の理由から貴学の国際日本学部を志望している。
ステップ4:二次選考(小論文・口頭試問)を突破する
一次選考(書類審査)を通過した後の二次選考では、入試方式に応じて小論文・学力考査・プレゼンテーション・口頭試問が実施されます。「知識の量」ではなく「論理的思考力」と「自分の言葉で語る力」が合否を分けます。
二次選考で評価される3つのポイント
- 論理的思考力:社会課題や学問的テーマを多角的に分析し、根拠に基づいて論述できるか。
- 書類との一貫性:志望理由書に書いた内容を、追加質問にも矛盾なく答えられるか。
- 主体性と探究力:「権利自由・独立自治」を体現する具体的なエピソードを語れるか。
二次選考前に必ずやること
志望理由書を声に出して読み直し、自分が書いた一文一文を「説明できる状態」にしてください。関心テーマに関連する最新の論文・統計・ニュースを事前に把握し、模擬面接を最低3回行いましょう。文学部の小論文は学科ごとにテーマが異なるため、過去問を時間どおりに解く練習も不可欠です。理工学部の建築学科や機械情報工学科のようにプレゼンテーションが課される学科では、第三者を相手に発表練習を繰り返し、想定質問への回答も準備しておきましょう。
合格者の声
合格者のリアルな体験談を知ることは、合格への最短距離を歩むために欠かせません。明治大学の総合型選抜が「何を高く評価し、どのような学生を求めているか」が具体的に見えてきます。
合格者インタビュー(浦部彩加さん / 2026年度合格・国際日本学部)一部抜粋・割愛

https://rizapuro.co.jp/interview/9r454orhe
——非言語コミュニケーションというテーマを選んだきっかけは?
8年間の英語劇団・ダンス部での経験から、言語を超えて伝わる表現の力を実感しました。ドイツでジェスチャーだけで会話できた経験が確信を強めました。
——町長への提言はどのように実現しましたか?
課題設定と解決策を整理した上でアポイントを取りました。指摘を受けた点が学部での学びへの動機づけにもなりました。
——受験生へのアドバイスをお願いします。
「実践経験→学問的問い→社会への提言」という流れを志望理由書に示すことが大切です。失敗・改善点を正直に書くことが誠実さと探究心を示します。
【志望理由書で押し出した「強み」分析】 |
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この志望理由書は、8年間の英語劇団・ダンス部長・ドイツ渡航という多彩な実践経験から「非言語コミュニケーション教育」という独自の問いを設定し、町長への政策提言という行動力で証明した点が評価されました。
実践経験から学問的問いを導き、社会への提言という行動で証明し、外国語学部での学びへの必然性を示した構成が合格の核心でした。 |
まとめ
明治大学の総合型選抜は、「権利自由・独立自治」を建学の精神とし、学力試験だけでは測れない多様な才能・主体性・行動力を持つ学生を求める入試です。文学部・国際日本学部・総合数理学部・理工学部・農学部・政治経済学部・商学部の7学部で多様な入試方式が用意されており、英語力・活動実績・論理的な書類作成力を磨くことで、合格のチャンスが広がります。
文学部の文芸メディア専攻や現代社会学専攻のように倍率が20倍前後となる超高倍率の専攻がある一方で、ドイツ文学専攻・地理学専攻・農学部の各学科・商学部の公募制特別入学試験のように2倍前後で合格が狙える方式も多数あります。自分の英語力・学びたい分野・活動実績に応じて最適な学部・入試方式を選択してください。
本記事で紹介した合格者のポートフォリオ例と志望理由書サンプルを参考に、自分だけの「学びのストーリー」を構築してください。各学部のアドミッションポリシーを隅々まで読み込み、学部の求める人物像と自分の強みが重なる部分を見つけることが合格への第一歩です。
明治大学 総合型選抜 よくある質問(FAQ)
Q1. 明治大学の総合型選抜は専願制ですか?
ほとんどの方式で他大学との併願が可能です。また、明治大学の一般選抜や他学部との併願も認められています。ただし、学部・方式によっては制約がある場合があるため、必ず入試要項で確認してください。
Q2. 英語の資格スコアはどのくらい必要ですか?
学部によって異なります。国際日本学部の自己推薦は英検準1級以上、TOEFL iBT 72以上、IELTS 5.5以上のいずれかが出願資格として必須です。政治経済学部のグローバル型も英検準1級相当以上の英語力が必要です。一方、文学部・農学部・総合数理学部の自己推薦は英語検定を出願要件とせず、自己アピールの一要素として評価される設計になっています。
Q3. 評定平均が足りなくても受験できますか?
入試方式によります。国際日本学部の自己推薦は評定平均4.0以上、文学部の自己推薦は評定平均3.5以上(西洋史学専攻はさらに英語の評定4.0以上)、農学部の自己推薦は学科により4.0〜4.3以上(活動歴がある場合は緩和あり)が必要です。一方、政治経済学部のグローバル型や商学部の共通テスト利用方式には評定要件が設定されていません。必ず各学部の入試要項で確認してください。
Q4. 一般入試との併願は可能ですか?
可能です。明治大学の総合型選抜は専願制ではないため、同じ学部の一般選抜や他学部・他大学との併願が認められています。不合格の場合も一般選抜に切り替えて挑戦できます。
Q5. どの学部・方式が最も合格しやすいですか?
倍率だけで見れば、商学部の公募制特別入学試験(商業高校対象方式)が1.6倍、政治経済学部のグローバル型政治学科が1.8倍、農学部各学科が2倍台と低めです。ただし、商学部は商業科目履修や複数の資格取得が出願要件となっており、政治経済学部は英検準1級相当の英語力が必要なため、要件を満たせるかどうかが第一の関門となります。要件をクリアできる受験生にとっては、これらの方式は非常に狙い目です。
Q6. 地方在住者は不利ですか?
不利ではありません。明治大学の総合型選抜は全国から受験可能であり、地方独自の活動実績(地域課題解決・農業・伝統文化など)は独自性として強みになります。特に農学部の地域農業振興特別入学試験は、地方の農業に関わる経験を持つ受験生にとって非常に有利な入試方式です。



